知りたかった!全オフ派も学ぶべき「リペアの方法」講座

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「全オフして付け替えた方がキレイに仕上がる」という理由から、リペアよりも全オフ派!のアイリストやサロンも多いですよね。しかし、自まつげの健康面を考えるとリペアの方が良い場合もあることを知っていますか?全オフの場合、毎回まつげ全体にリムーバーを使用するため、リペアに比べると自まつげへのダメージが大きいと言われています。リペアの方が、自まつげの健康を維持しやすいのです。さらに、確かな技術があれば、全オフのような仕上がりに近づけることも可能。そう考えると、リペアにもたくさんの魅力がありますね。そこで今回は、リペアでも美しい仕上がりになる付け方のコツを伝授します!

「全オフ付け替え」と「リペア」、技術難易度の違い

イチからデザインを作っていける全オフと、残っているエクステのバランスを見ながら隙間を埋めていくリペア。それぞれの施術で必要な技術について見ていきましょう。

<全オフ付け替え時に必要な技術とは>
・装着やオフを素早く進める技術
・デザインを作り上げる技術
全オフは、残っているエクステを全てオフして、再度1本ずつ装着していきます。毎回イチからデザインを作り上げなければいけません。そのため、装着に時間がかかるのですが、施術時間は限られていますよね。短い時間でオフから前処理、施術までスムーズに進めるためには、そのすべてに高い技術が必要と言えるでしょう。

<リペアに必要な技術とは>
・残っているエクステとのバランスを取る技術
・付け替える毛を見極める技術
残っているエクステとのバランスを取りながら施術を進めなければいけない点が、リペアの難しいところ。全体のボリューム感やデザインは、残っている毛に合わせて調整する必要があります。例えば、技術の伴っていないアイリストが施術すると、一部分のみにボリュームが集中するなどし、ボコボコとした印象の目元になることも珍しくないのです。
また、リペア時には付け替えが必要な毛を見極め、状況に応じて1本オフしながらリペアを進めなければいけません。「付け替える毛とはどういった状態であるのか」を見極める力も必要でしょう。もし付け替える必要がある毛を見落としてリペアを進めた場合には、
・根元が伸びている毛を残してしまい、仕上がり時に長さが揃っていない
・根元部分が浮いている毛を見逃し、自まつげごと抜けやすい状態になっている
・向きがバラついていて、乱雑な仕上がり
※向きによっては、目の中に入り眼球を傷つける可能性も…
以上のような問題が起こるかもしれません。必要に応じて付け替えるようにしてください。
※付け替えのポイントはこちらの記事をチェック!

ここまでを見ると、やはりリペアの方が難しそう…と感じる人もいますよね。しかし、装着やオフに時間がかかるアイリストにとっては、施術本数の少ないリペアの方が簡単に感じる場合もあるようです。また、リペア時の状態が良ければ、リペアの施術はスムーズ。つまり、最初の施術を行なったアイリストの技術によって、リペアの難易度は変わってしまうのです。
まずは、イチからデザインを作り上げていくときに、丁寧かつ美しい施術を心掛けることが重要となります。

アイリスト必見!リペアの方法とコツ

では、リペアの方法とコツについて詳しく解説していきます。

<リペアの方法>
リペアの手順は下記の通りです。

1、カウンセリング
2、テープ貼りまで行なう
3、付け替えが必要な毛をオフ
4、残っている毛をカウント
5、隙間の大きい箇所から施術
6、随時ブラッシングしバランスを確認

カウンセリング~テープ貼りまでは、通常の流れと変わりありません。マツエク装着中に違和感などはなかったかヒアリングし、問題なければ丁寧に前処理を実施。テープ貼りをして早速リペアに入ります。

まず大切な手順が、
付け替えなければならない毛の選定
・マツエクの根元が自まつげからはがれかけている
・マツエクの根元が伸びてきている
・向きがバラついている
以上3つのどれかに当てはまる毛は、付け替えが必要です。
※詳しくはこちらの記事をチェック!
1本ずつ丁寧にオフし、残ったエクステが何本あるのか確認しておきましょう。
例えば左目24本・右目41本残っていたとしましょう。仕上がりを120本にするためには、左目36本・右目19本のリペアが必要です。(自まつげの状態によって、本数は前後します。目安として考えてください。)両目の仕上がり本数のバランスを知るためにも、カウントは必要です。

カウントが終わったらエクステを装着していきますが、全オフの場合とは異なり、すでに何本かのエクステが残った状態です。リペアはその隙間を埋めていく作業となるため、まずはどの部分の隙間が大きいのか確認していきましょう。一般的に複数箇所に隙間が空いているケースが多いです。1箇所のみを続けて埋めていくのではなく、複数の隙間を並行して埋めていくとバランスが取りやすいでしょう。

その後は、通常の施術と同じように1本ずつ丁寧に装着していくのですが、随時ブラシでとかしてバランスが整っているのかきちんと確認します。リペアは、すでに付いているエクステとのバランスが重要。細かくチェックしながら進めることで、まとまりある仕上がりに近付くでしょう。

<コツ>
続いて、アイリストのみなさんが気になる、美しいリペアのコツをご紹介します。
1、前の施術者のクセに合わせる
最初に施術を担当したアイリストとリペアを担当するアイリストが別の場合、少し注意が必要です。マツエク施術の手順は概ね同じですが、毛の付け方には微妙なクセがあります。全オフ後、イチからデザインを作っていく場合には自分好みに施術が進められますが、リペア時には最初に担当したアイリストのクセに合わせなければいけません。マツエクの広がり方や起こし方を観察し、できるだけそのクセを汲み取った施術を目指しましょう。

2、複数の隙間を同時に埋めていく
先ほど、リペアは隙間を埋めていく作業だとご紹介しましたが、1箇所の隙間ばかりを集中的に埋めていかないようにしてください。バランスが取りにくくなり、デコボコとした仕上がりになりやすいでしょう。まつげをよく見ると、何箇所か隙間の空いている部分があるはずです。1箇所に1本のエクステを装着したら、次の箇所へ移動しエクステを装着。その後、また新たな隙間を探して1本エクステを装着していくというように、色々な場所に少しずつ施術することが大切です。

美しいリペアの仕上がりの為に、注意すべきポイント

最後に、リペアの仕上がりを美しくするためのポイントをご紹介します。
アウトラインを意識する>
アウトラインとは、毛先の描く放射状のラインのこと。このラインがデコボコしていると美しい仕上がりとはいえません。すでに装着されているエクステのラインに揃えることは難しい場合もありますが、仕上がりを左右する重要なポイントです。妥協なくチェックしていきましょう。また、根元にも注目。アウトラインだけでなく、根本のラインも揃えておかなければいけません。このラインがズレていると、先ほどと同じくデコボコとした印象になるでしょう。もしラインからズレているエクステがあれば、付け替えが必要です。
施術中にブラシでとかして確認する「仕上がりのバランス」とは、このアウトラインのこと。美しい放射状が描けているのか、毛のラインは揃っているのかをきちんと確認しながら進めていきましょう。

<濃さのバランスに注意>
リペアで難しいポイントが、濃さのバランス。イチからデザインを作るわけではないため、一部分にのみボリュームが集中したり、反対にボリュームが足りず隙間が発生するような状況が起こりやすいのです。ひとつの隙間を集中的に埋めていく施術方法は、濃さのバランスが崩れやすくなります。全体の隙間を少しずつ埋めることで、目元全体の濃さを揃えるようにしましょう。

まとめ

美しく仕上げるリペア施術の方法やコツ、施術中の注意点などについてご紹介しました。全オフは、まっさらな状態から1本ずつ施術ができるため、確かに美しいデザインが目指せるでしょう。しかし、リペアも負けてはいません。付け替えの毛をきちんと見極め、全体のバランスが上手くとれるアイリストであれば、リペアでも美しい仕上がりになるのです。さらにリペアであれば、付け替える毛のみにリムーバーを使用します。毎回全オフを行なうとリムーバーの刺激で自まつげが傷みやすくなりますが、リペアならそのダメージも少なくすむでしょう。自まつげの健康を維持するためにも、リペアの技術を身につけたいですね。

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