コロナに負けない体づくり!免疫力のメカニズムと実践したい生活習慣

この記事をシェアする

感染症が流行する時期によく聞く「免疫力」というワード。言葉としては知っていても、詳しい仕組みまでは知らない人も多いのではないでしょうか。免疫力について知っていれば、お客様に有益な情報を提供できるかもしれません。感染症が心配な時期も、正しい知識を持って前向きに乗り越えていきたいですね。今回は免疫力の仕組みと、どうすれば免疫力を高めることができるのか学んでいきましょう。

そもそも免疫力とは?どんなメカニズムで働いているの?

私たちの体は日々、ウイルスや病原菌にさらされながら生きています。それでも、健康な状態を維持できているのは免疫力が働いてくれているおかげです。

免疫力は2種類ある

免疫力は、大きく分けて2つの種類があります。
自然免疫は、生まれつき私たちの体に備わっている免疫です。全身をパトロールしながら、体内に侵入した悪いものを発見したときにはただちに病原体や病原体に感染した細胞を破壊します。
獲得免疫自然免疫の次に働くのが獲得免疫です。はしかや水痘などは、1度かかると体内に免疫ができて2度とかからない病気として知られていますよね。これは、獲得免疫が1度戦った病原体を記憶することによって起きます。

辛い症状は免疫が働いている証拠だった

熱が出ると解熱剤をすぐに飲んでいませんか?
熱が続いて体力が奪われているときには有効かもしれませんが、安易に解熱剤を使用することは風邪を長引かせることにつながっているかもしれません。風邪をひいたときに熱が出るのは、体内で免疫力が働いて悪いものを退治しようとしている証拠です。体温を上げることで病原体の働きを弱め、免疫細胞の活動を活発にしています。お腹をくだしたり、せきやたんが出たりするのも、悪いものを体の外に排出しようとする免疫の働きから起こることです。症状が出ているときは辛く感じますが、免疫力が正常に働いていて悪いものをやっつけている最中なんだと思うと、少しは我慢できるかもしれませんね。

アレルギー反応には免疫力が関係している

体内に入ってきた悪いものと戦ってくれている、免疫力。実は、アレルギー反応にも免疫力が関係しています。アレルギーを引き起こす原因となるのは、「IgE抗体」という体内で作られるたんぱく質です。通常は、体内に入ってきた異物を退治するのに作られるたんぱく質ですが、ときどきエラーを起こしてしまいます。食べ物や花粉など、本来は体にとって無害なものなのに「有害なものだ!」と判断して、攻撃してしまうのがアレルギー反応です。どんな物質にアレルギー反応を起こしてしまうかは、人それぞれですよね。お客様の中には、マツエクのグルーでアレルギー反応を起こしてしまう人もいます。アレルギーをお持ちのお客様には、施術前にきめ細かいカウンセリングを行い、万が一施術後にアレルギー反応が出た場合にも適切に対応できるよう準備しておきたいですね。
※出典
https://www.otsuka.co.jp/b240/mechanism/mechanism3.html
https://jaci.jp/patient/immune-cell/immune-cell-02/
http://www.keijinkai.com/teine/yakuzaibu/drug/013.htm
https://allergy72.jp/cause/allergy.html

普段の生活でどうやったら免疫力を高められる?

現代人は、免疫力が低下していると言われています。その原因と対策を見ていきましょう。

◆「適度」な運動
◆ストレス
◆睡眠

適度な運動は良いけど、激しすぎる運動はNG

免疫力を上げるには、適度な運動が良いとされています。しかし気をつけたいのは、その量や内容。厳しいトレーニングで鍛えられたアスリートは健康そのもののように思えますが、激しすぎる運動はかえって免疫力を低下させてしまうというデータもあります。無理なく行える範囲で、気持ち良く汗をかける運動を定期的に行うのがコツのようです。

やっぱりストレスは大敵

万病のもととも言われるストレス。大学生の免疫力を調べたところ、試験のある月には免疫力が低下したというデータがあります。社会人も、仕事で意思決定を求められる場面では免疫力が下がることが観測されたのだとか。女性の場合、生理前や生理中の期間にストレスを感じ、抵抗力が下がる傾向があるそうです。このように期間限定でやってくるストレスの他、慢性的にストレスにさらされている人は免疫力が下がってしまいます。自覚なくストレスを溜めている場合もあるので、定期的に趣味や好きなことに没頭できる時間を持つと良いでしょう。お笑いや好きなテレビ番組を見て笑うのも、免疫アップに効果があるそうです。難しく考えず、簡単にできるストレス発散法を身に着けておきたいですね。

睡眠不足は免疫力を低下させる

睡眠が足りないと、お肌の調子もイマイチですよね。睡眠は免疫力を高めるうえでもとても重要です。睡眠時間が7時間未満の人は、睡眠時間が8時間以上の人に比べて約3倍も風邪にかかりやすいというデータもあります。そして睡眠は質も重要で、ただ長時間横になっていれば良いというものでもありません。良質な睡眠をとるために、寝る前のスマホはやめた方が良さそうです。スマホの画面から発されるブルーライトは、快眠を妨げる原因となっていまいます。興奮作用のあるカフェインの入った飲み物も、夜は飲まない方が良いでしょう。健康のためには、照明を暗くした静かな部屋で、毎日同じ時間に就寝・起床するのが良いとされています。寝不足を解消するための短時間の2度寝は体に良いとされていますが、長すぎると睡眠のリズムが崩れてしまうのでNG。お気に入りの寝具やアロマを選んで、リラックスできる空間を作ってみても良さそうです。

※出典
https://www.otsuka.co.jp/b240/mechanism/raise1.html#anc_content04
https://housefoods-group.com/activity/e-mag/magazine/88.html

食事で免疫力を高めるには、何を食べたら良い?

健康な体作りに欠かせないのが、バランスのとれた良質な食事です。免疫力を高めるには、どんな食事をすれば良いのか見ていきましょう。

免疫力を高めるなら「腸」に良い食事を

腸には、体内のおよそ60%の免疫細胞がいると言われています。腸を整えることが、免疫力を高めることにつながるとも言えるのです。ここでは、腸の働きを良くする食材を紹介します。

発酵食品

腸の中の善玉菌を増やす役割をもっています。1日に1品摂取できると良いでしょう。
・キムチ
・ヨーグルト
・ぬか漬け
・みそ
・納豆
・チーズ

オリゴ糖

ビフィズス菌と呼ばれる善玉菌のえさになります。1日に2~10gほど摂取できると良いでしょう。
・ごぼう
・玉ねぎ
・はちみつ
・大豆製品(きなこや豆腐など)

食物繊維

便通を良くして、善玉菌のえさになります。水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、1:2の割合で摂取できると良いでしょう。
・オートミール
・そば
・切り干し大根
・ごぼう
・えりんぎ
・干し柿

腸内環境を整えて免疫力をアップさせるレシピ

引用元:photoAC

上記で紹介した食材を使ったレシピを紹介します。飲みやすいポタージュなので、食欲のない朝にもぴったり。夕食のもう1品としてプラスしても良いですよ。


ごぼうと豆腐のポタージュ
【材料】
・Aごぼう(ささがき) 50g
・Aじゃがいも(薄切り) 1/4個
・A玉ねぎ(薄切り) 1/4個
・オリーブオイル 大さじ1/2
・B水 200cc
・Bコンソメ 小さじ1/2
・木綿豆腐 1/4丁
・牛乳 100cc
・塩 少々
・黒こしょう 少々

【作り方】
1.オリーブオイルを熱した鍋でAの野菜を炒める。玉ねぎがしんなりしてきたらBを加えて煮込む。
2.弱めの中火にして、フタをしてさらに約10分煮込む。豆腐を崩し入れ、約1分煮たら火を止めて粗熱を取る。
3.ミキサーやブレンダーで滑らかになるまでつぶす。
4.鍋に戻して、牛乳を加えて温め、塩・黒こしょうで味をととのえる。
5.器に盛って、黒こしょうを飾って完成。

※参考リンク
https://www.abc-cooking.co.jp/plus/feature/201712_labo/
https://www.abc-cooking.co.jp/plus/recipe/detail/?id=2565

まとめ

私たちの体には生まれつき免疫力が備わっていて、健康を守るために日夜戦ってくれています。免疫力を高めるためには、質の良い眠りやストレスのない生活、バランスの良い食事が欠かせません。今回紹介したことを実践し、お客様との会話の中でも免疫力を高める習慣をお伝えしてみてください。見えない病原菌が不安な時期だからこそ、お客様が少しでも安心できる情報を提供できると嬉しいですね。200524Ezt

この記事を読んだあなたにおすすめの関連記事

https://www.beaute-p.com/eyelist/22736/ https://www.beaute-p.com/wp/eyelist/25731/ https://www.beaute-p.com/wp/howto/2-48/ https://www.beaute-p.com/wp/eyelist/3647/ https://www.beaute-p.com/wp/eyelist/15476/

この記事をシェアする