感覚を磨こう!「自まつげの状態・毛質とマツエクグルーの相性」の見極め方とは?

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髪の毛質がそれぞれ違うように、まつげの毛質も人それぞれ。実際にマツエクを装着していて、「グルーがつきにくい」「グルーの硬化が遅い」と感じるケースもあるでしょう。グルーがうまく定着しないと、施術に時間がかかってしまうばかりか、マツエクのモチなどにも影響を及ぼしかねません。このような状況を避けるためには、お客様の自まつげとマツエクグルーとの相性をきちんと把握することも大切です。その見極め方について解説していきます。

 

自まつげとマツエクグルーの相性とは?

Beautéではこれまでにも、自まつげとマツエクグルーの関係というテーマを何度か取り上げてきました。ここで改めて、自まつげとグルーの相性について確認しておきましょう。

そもそも自まつげの状態や生まれ持った毛質によっては、グルーとあまり相性が良くない場合もあります。代表的なものが次のようなケースです。

  • 自まつげが乾燥毛の場合
  • 自まつげがオイリー毛の場合
  • 自まつげが硬い場合

自まつげが乾燥毛の場合

お客様の自まつげが乾燥毛の場合は、グルーによっては相性が悪く、硬化が通常よりも遅くなることがあります。そもそもグルーは、主成分の“シアノアクリレート”が水分と反応することで硬化する性質を持つからです。このため自まつげが乾燥していて水分量が少ないと、グルーが硬化しづらくなってしまいます

自まつげがオイリー毛の場合

自まつげがオイリー毛の場合も、いつも通りの施術ではグルーとの相性が良くないことがあります。グルーは油分と相性が悪いため、油分が多い自まつげだと接着力が弱くなるからです。また、油分を残したままマツエクを装着しても、その後のモチが悪くなる場合もあります。

自まつげが硬い場合

自まつげの硬さによっても、グルーとの相性は異なります。特に自まつげが硬い場合は、使うグルーの柔軟性がポイントに。硬いグルーだと相性が悪く、グルーがつきにくかったりモチが悪かったりすることがあります

なお乾燥毛やオイリー毛については、生まれ持った毛質による場合もあれば、一時的にそのような状態になっていることもあります。特にまつげが油っぽい場合は、スキンケア用品の油分が影響しているケースも。逆にまつげが乾燥している場合は、日頃の洗顔の仕方や紫外線などが影響している可能性が考えられます。

自まつげとマツエクグルーの相性を見極める方法は?

上でご説明したように、自まつげの状態によっては、マツエクグルーのつき方やモチが良くない場合があります。施術をよりスムーズに進め、マツエクのモチを良くするためにも、このような自まつげとグルーの相性については、施術中はもちろん施術前から注意を払うことが大切。グルーとの相性を見極める方法と、それぞれの対処法について詳しく見てみましょう。

自まつげが乾燥毛の場合の見極め方と対処法

自まつげがあきらかにパサパサしている場合などは、施術前に状態をきちんとチェックすれば分かることもあります。施術前の段階で「乾燥気味だな」と感じた場合は、前処理として自まつげの乾燥を防ぎ、水分量をアップさせられるようなケアをするのもおすすめです。具体的にはプライマーを保湿効果の高いものにしたり、乾燥毛についてご説明したうえで、オプションとしてトリートメントをおすすめしたりする方法などが挙げられます。

一方で、見ただけでは乾燥毛かどうか判断がつかず、グルーの硬化が遅いことで「乾燥している」と見極められる場合も。このような場合は、硬化が早いものなど、乾燥毛と相性が良いとされるグルーに切り替えるなどの対策が挙げられます。

自まつげがオイリー毛の場合の見極め方と対処法

オイリー毛の場合も、施術前にチェックすることである程度は判断できます。まつげがツルツルしている人などは、オイリー毛かもしれないと考えましょう。特に肌質自体がオイリーな人は、まつげもオイリーである可能性が考えられます。このように最初から「オイリー気味かも」と分かる場合は、過剰な油分を前処理の段階でしっかり落とすことが大切です。油分が多くプライマーだけでは不十分だと感じる場合は、オプションとしてアイシャンプーをおすすめしてみるのも良いでしょう。

ただしときには、施術をしていくなかで「油分でグルーがつきにくいなぁ」と感じ、オイリー毛だと判断できるケースもあります。そのような場合は、オイリー毛に対応したグルーに切り替えるのがおすすめ。現在、グルーによっては販売サイトなどで「普通毛・脂質毛向け」といった表記がされているものもあります。そうしたオイリー毛向けのグルーを、いくつか試してみるのも良いでしょう。

自まつげが硬い場合の見極め方と対処法

自まつげが硬い場合は、一見して自まつげが太く硬そうだと分かることもあれば、施術してみて「まつげが硬くグルーがつきにくい」と感じることもあります。自まつげが硬いと感じたら、硬いまつげと相性の良いグルーを選ぶと良いでしょう。

グルーの種類としては、「エチル系」と「ブチル系」の2つが主流。このうち、一般的にはエチル系グルーのほうが強度が高く、持続性もあるのでモチが良いとされています。しかし自まつげが硬い場合は、エチル系よりも粘度が高く、柔軟性に優れるブチル系グルーのほうが、相性が良く、結果的にモチが良くなるケースも。そのため「まつげが硬いな」と感じたら、ブチル系のグルーを試してみるのも良いでしょう。

 

マツエクグルーとの相性を見抜くには感覚を知ることも大切

ここまで自まつげの状態とマツエクグルーの相性についてご説明してきました。けれど実際には、自まつげとグルーとの相性をその場ですぐに判断するのは難しい場合ももちろんあります。そこでポイントとなるのが、

  • いろいろなグルーを使ってみること

  • お客様に何度も通っていただくこと

の2点です。

いろいろなグルーを使ってみる

1つのグルーを使っているだけでは、「自まつげとグルーが相性の良い状態かどうか」を見極めるのは難しい場合もあります。そのため、いろいろな種類のグルーを使ってみて、「装着のしやすさ」「グルーの硬化の速さ」などを経験として感覚的に知ることが大切です。感覚を磨いて、自まつげの状態とそれに応じたグルーの選び方を経験値として身につけることで、お客様にとって相性が良く、モチも良いグルーを提案できるようになります。

お客様に何度も通っていただく

実際に施術をする場合、お客様に定期的に通っていただき、まつげの状態やマツエクのモチを見ながら、必要であればいろんなグルーを試してみると良いでしょう。時間をかけて定期的に状態を確認するなかで、より相性の良いグルーが判断できる場合も少なくありません。

なお、お客様の自まつげとグルーとの相性を見ていく場合は、季節的なものやお客様自身の体調なども考慮する必要があります。たとえば冬や春先など乾燥が気になる季節になると、同じ人でもグルーとの相性が違ってくるでしょう。その他に、ホルモンバランスの関係などでまつげが一時的にオイリーになっている場合もあります。

まとめ

乾燥毛やオイリー毛など、自まつげの状態によっては通常使っているマツエクグルーでは相性が合わないこともあります。施術前や施術中には、これらのポイントに気をつけて、まつげやグルーの状態をチェックすることが大切です。日頃から装着のしやすさやグルーのささいな変化に注意し、いろんなグルーを試してみることで、自まつげとグルーの相性を見極める感覚を養いましょう。191111Ena

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