アイリストとしての寿命にも関係!?老眼を予防する方法はある?

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アイリストは、目が命!とは言うものの、年齢を重ねるごとに目がかすみやすくなったり、疲れやすくなったりなど、さまざまな老化現象がみられるようになるでしょう。中でも、アイリスト生命に関わる老化現象のひとつが“老眼”です。そこで今回は、少しでも長く現役アイリストとして活躍するために、老眼の原因と予防法を学びます。

気になる老眼。なぜ老眼になる?

ご存知の通り、老眼は目に起こる老化現象のひとつです。しかし、目の中のどの部分が衰える現象なのか、そして老眼になると見え方にどのような変化が起こるのか、まで詳しく知っている人は少ないかもしれませんね。では、詳しく解説していきましょう。

老眼になるしくみや状態の解説

画像元:毎日が発見ネット 40代半ばから注意!知っておきたい「老眼」の仕組み

ヒトの目の中には、水晶体と呼ばれる透明な組織があります。目の構造をカメラに例えると、水晶体はレンズの役割を果たしています。そして水晶体の周りにあるのが、毛様体筋(もうようたいきん)と呼ばれる筋肉です。この毛様体筋の役割は、水晶体の厚みを変化させること。

遠くを見るとき…毛様体筋が緩んで、水晶体が薄くなる

近くを見るとき…毛様体筋が縮んで、水晶体が厚くなる


このように、水晶体の厚みを変化させることによって、見るモノにピントを合わせています。しかし、年齢を重ねると以下のような変化が起こるようになります。

水晶体…弾力性が失われて、硬くなる
毛様体筋…筋力が低下し、動きが悪くなる


すると、近くを見るときに必要なピント調節がしにくくなります。これが、老眼です。一般的には、40歳を過ぎる頃から老眼に気づく人が多いようです。

 画像元:参天製薬 遠視・老眼とは

こちらは、年齢と目のピント調節能力の関係をグラフにしたもの。このグラフを見て分かる通り、老眼はある日突然はじまるものではありません。ピント調節機能は10代から徐々に低下しているものの、近くを見るときにピントが合わないという自覚症状が出始めるのが40歳を過ぎる頃。その後もピントが合う距離はどんどんのびて、60代になると約100cm離さないとピントが合わないという状態になると言われています。

老眼に関するウワサの真相

「近視の人は、老眼になりにくい」、「老眼鏡を使うと、老眼が早く進む」と言った噂を耳にしたことはありませんか?ここでは、目薬でおなじみの参天製薬の公式HP内「遠視・老眼とは」を参考に、これらの噂の真相を解説します。

「近視の人は、老眼になりにくい」のウソ?ホント?

前述の通り、老眼は近くの物にピントが合いにくい状態。対して、近視は近くの物ははっきりと見えるが、遠くの物がぼやけて見える状態。“見え方”だけで判断すると、老眼と近視は遠くが見えるか、近くが見えるかだけの違いのようにも思えます。しかし、実は老眼は誰にでも起こる老化現象であるのに対し、近視は遺伝や環境によって生じる視力の異常のことなのです。つまり近視であっても、年齢を重ねるごとに毛様体筋の筋力低下や水晶体の硬化などの老化現象は起こります。

ただし、近視の人はもともと近くのピントが合いやすい状態なので、コンタクトやメガネを外した状態では、近くの物が比較的よく見えるのです。そのため老眼の症状に気付きにくく、老眼鏡を必要とする年齢が高くなる傾向にあるようです。

老眼の噂「近視の人は、老眼になりにくい」の真相は……「近視の人は、老眼に気付きにくく、必然的に老眼鏡を必要とする年齢が高くなる」が正解と言えるでしょう。

「老眼鏡を使うと、老眼が早く進む」のウソ?ホント?

老眼鏡とは、近くの物にピントを合わすための凸レンズを使ったメガネのことですが、老眼鏡を使用すると、本当に老眼の症状は進んでしまうのでしょうか。

実は、目の老化現象は老眼鏡を使う・使わないに関わらず、誰にでも起こります。そのため老眼鏡を使ったからと言って、老化が進むということはないでしょう。しかし、老眼鏡をかけている間は近くを快適に見ることができるので、老眼鏡を外したときの見えにくさが際立ってしまうのです。このように見え方のギャップが大きいため、「老眼鏡を使って、老眼が進んだ」と勘違いする人もいるのでしょう。

むしろ、老眼が始まっているにも関わらず、無理をして近くを見続けることは、視覚情報を取り入れるための“目”そのものだけでなく、視覚情報の処理をする“脳”にまで負担がかかり、眼精疲労の原因となることもあるようです。そのため老眼の自覚症状があるときには、無理をせず、眼科に相談しましょう。

老眼の噂「老眼鏡を使うと、老眼が早く進む」の真相は……ウソ!老眼鏡をかける・かけないは老眼の進行とは無関係と言えるでしょう。

老眼の予防法とは?アイリスト寿命を延ばそう!

アイリストとして長く活躍するためには、目の老化を食い止め、老眼にならないケアを実行することが重要です。今回は、「老眼予防のトレーニング」と「理想の生活習慣」の2通りのアプローチをご紹介します。

老眼予防におすすめの3つのトレーニング

一般的に、毛様体筋を鍛えることで老眼を予防したり、進行を遅らせたりする効果があると言われています。以下の3つのトレーニングを1日に1回以上行うのがポイント。アイリストのように目を酷使する仕事をしている人やスマホ・パソコンをよく使う人は、1時間に1回程度実行するのがおすすめです。

トレーニング1:遠く&近くを見る

  1. ペンなどを手に持ち、腕を伸ばす
  2. ペンを2~3秒見る
  3. 遠く(外の景色など)を2~3秒見る

ステップ1~3を3セット行います。

トレーニング2:目を開く&閉じる

  1. 目をギュッと閉じる
  2. 閉じた目をパッと見開き、2秒キープする

ステップ1・2を3セット行います。

トレーニング3:眼球を回す

顔を動かさないよう、眼球だけをグルッと回す

上記のイラストの1~8までを目で追うように、眼球を回します。これを3セット。

全ステップを実行しても所要時間は、2分程度なので手軽ですね!アイリストは目を酷使するので上記のトレーニングを1時間に1回程度、オフの場合でも1日に数回行ってみてください。

老眼予防のための3つの生活習慣

トレーニングを行うことも大切ですが、日々の生活習慣を工夫することも老眼予防の大切なポイントとなります。では、老眼予防におすすめの生活習慣を2つご紹介します。

目に良い食材・サプリメントを摂取する

目に良いと言われる栄養素や抗酸化作用のある栄養素を効率良く摂取するのが老眼予防におすすめです。ただし、特定の栄養素を過度に摂りすぎることはNG!バランスの取れた食生活が基本です。では、目に良いとされる栄養素や成分をご紹介します。

ルテイン…もともと水晶体にある物質。強い抗酸化作用がある。緑黄色野菜(ほうれん草・にんじん・かぼちゃなど)に多く含まれる。

アスタキサンチン…目のピント調節機能の改善に良いとされる抗酸化作用の強い物質。サケ・カニ・エビ・イクラなどの赤い食品に多く含まれる。

ビタミンB1…筋肉の疲れをやわらげる働きがある。豚肉・玄米・うなぎなどに多く含まれる。

目に入る紫外線の量を減らす

一説によると、水晶体の硬化(老化)は、紫外線を浴びることにより体内で発生する活性酸素が原因とも言われています。そのため、できるだけ目に紫外線が入らない生活を心掛けましょう。UVカット加工が施されたサングラスや帽子、コンタクトなどが効果的です。またUVカット効果のあるエクステ「UVラッシュ」を装着するのもおすすめです!

まとめ

アイリストは目を酷使する仕事…そのため目の健康はアイリスト寿命と深く関わっています。しかし老眼は、病気ではなくエイジング(年齢を重ねること)による生理現象のひとつ。遅かれ早かれ誰にでも起こってしまうものです。そのため老眼予防のトレーニングや生活習慣を心掛け、少しでも長くアイリストとして活躍できるよう努めましょう。191119Euk

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