マツエク前処理の仕方 綿棒で拭き取る以外に汚れをよく落とす方法ってあるの?

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施術前に必ず行う“前処理”は、しっかり行わないと施術パフォーマンスを左右するとも言われているほど、とても重要な役割を果たす作業です。しかし、密集したまつげの間に蓄積している汚れは落としにくく、意外と汚れているもの。そのため、「綿棒では細かい部分にアプローチしづらいな…」と感じているアイリストも少なくないようです。そこで今回は綿棒以外で汚れをしっかり落とせる方法や、おすすめのアイテムについて詳しくご紹介していきます。

前処理剤での拭き取りの目的をおさらい

前処理についてはこれまでにBeautéでも何度か取り上げてきましたが、もう一度ここでおさらいしておきましょう。

前処理の重要性について

施術当日、お客様には、目元のメイクをせずにご来店いただいたり、店頭でメイクをオフしてもらったりしてから、マツエクの施術をさせていただくのが一般的ですね。しかし、それでも落としきれなかったメイクが残っていたり、皮脂が根元にこびりついていたりすることがあります。また、日焼け止めがまつげに付着してしまっていたり、目をこすったときに皮脂がまつげに付いてしまっていたりするケースもあるでしょう。このように、目では汚れを確認できなくても、まつげや根元部分にはたくさんの汚れが潜んでいる可能性があるのです。
ではそのような状態のまつげに、エクステを装着してしまうと一体どのような影響があるのでしょうか。まず懸念されるのは、マツエクのモチへの影響です。接着時に用いるグルーの接着強度を弱めてしまうことがあるほか、汚れが異物となって根浮きの原因となってしまい、グルーとエクステの接着面をしっかり確保できずモチが悪くなってしまうこともあるかもしれません。また、まつげに付着した汚れが細菌感染を引き起こしてしまう可能性も考えられるでしょう。そのため、前処理はマツエク施術において非常に重要であり、施術前に必ず行わないといけない作業なのです。

前処理の手順を確認

前処理の際の手順についても、ここで今一度確認しておきましょう。

①乾いた綿棒をまつげの下に沿えるようにして置く
②もう一本の綿棒に前処理剤をたっぷり含ませる
③2の綿棒をまつげの上に置き、2本の綿棒でまつげを挟む
④まつげを綿棒で挟んだまま、根元部分から毛先に向かってスライドさせる
⑤処理後はエアコンプレッサーなどでしっかりまつげを乾燥させる

これが、前処理の一連の流れとなります。前処理の重要性や手順についてはこちらでも紹介しています。

前述したように、汚れは根元部分にも蓄積していることから、根本もしっかり前処理剤で洗浄することが重要です。しかし、「お客様の皮膚に前処理剤を付けてしまわないように」という想いから、毛先ばかりを重点的に処理してしまうアイリストも少なくありません。特に綿棒は綿球部分が大きめであることから、広範囲の前処理には適しているものの、細かい部分にアプローチしにくい一面もあると言えるでしょう。

また、次のように感じたことのあるアイリストもいるのではないでしょうか。

リペアで来られたお客様への前処理時に、残っていたエクステに綿棒が引っかかった
何度もスライドさせると、次第に綿棒の綿球がケバケバしてくる
綿棒の綿球部分の吸水率が悪く、前処理剤を何度も含ませなければならない
綿球部分が滑って除去しにくい

このような悩みを抱いているアイリストも実は少なくないようです。綿棒をしっかり扱えていないと、前処理が十分にできているのか不安となってしまいますよね。
では、どのようにすればより効率的に前処理を行うことができるのでしょうか。

前処理しやすいアイテム「マイクロスティック」とは?

綿球の体積が大きい綿棒は、まつ毛全体の汚れを除去するには効果的ですが、先ほど紹介したように扱いづらい一面もあります。そこでおすすめなのが、「マイクロスティック」と呼ばれるアイテムです。
マイクロスティックは、先端部分にマイクロファイバーが用いられているのが特徴で、「マイクロブラシ」「ファイバーブラシ」などと呼ばれることもあります。マイクロスティックの主な魅力は次の通り。

①汚れの除去力の高さ

先端部分に用いられているマイクロファイバーは、髪の毛の100分の1ほどの極細の繊維でできているうえ、断面はギザギザとしています。そのため、綿棒では取り切れなかったような小さな異物や汚れもしっかり絡めとってくれるのが魅力です。

②吸水力の高さ

マイクロファイバーの性質のひとつにあるのが、吸水性に優れているという点。前処理剤をしっかりと吸水してくれるため、綿棒のように何度も前処理剤を含ませる必要がありません。前処理にかかる時間の短縮にもつながるほか、前処理剤の使用量が減ることでコスト削減の期待もできるでしょう。

③先端部分の形やサイズが豊富に展開されている

マイクロスティックは、さまざまなメーカーから展開されていて、先端の形状や大きさもたくさんの種類が存在します。そのため、自分が扱いやすい1本に出会えるほか、広範囲に対応する用や細かい部分にアプローチする用など、用途別で使い分けすることも可能です。

④エクステのリムーブ時にも活用できる

先端の形状が尖っていたり、小さなサイズの展開もあったりするマイクロスティックは、装着したエクステをリムーブする際にも役立ちます。たとえば、全オフであれば綿球の大きな綿棒でも対応できますが、部分的にエクステを外すときなどはマイクロスティックのほうがアプローチしやすいでしょう。また、リペア希望のお客様に前処理する場合では、自まつげの根本からエクステの接着面までの隙間部分にアプローチする際にも重宝します。

では、マイクロスティックにはどんなタイプのものがあるのか、いくつかおすすめアイテムをご紹介しましょう。

【ヴィーナスラッシュ】フラットアイチップ

画像元:EYELASH GARAGE

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一般的なマイクロスティックは先端の形状が丸みを帯びているのに対して、こちらはフラットな形状となっているのが特徴。そのため、まつげを広範囲にわたってしっかりと挟み込め、効率よく洗浄することができます。先端も柔らかくしなやかさがあるので、お客様への負担面も軽減できるでしょう。

ラッシュスティック

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先端がとても細くなっていて、適度な硬さがあるため、まつげの根本部分や毛と毛の間部分を洗浄するのに最適。また、部分オフやトリートメントの塗布にも活躍してくれます。菌検査済みなので、安心して使用することができるでしょう。

【Lashvoug】アイミングBLK

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アイミングの先端は斜めにカットしたようになっていて、接触面が長く取られているのが特徴。この形状によって、まつげの根本部分にしっかりフィットし、生え際~毛先までまつげ全体をしっかり包み込むことができます。また、先端を使えば細かな部分へのアプローチも可能です。

【LADYCOCO】マイクロブラシ ピンク

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コーラルピンクのマイクロスティックは、ワゴンの上を華やかに飾ってくれるのが魅力。サロン内の空間づくりにこだわりたいという人にぴったりです。
スティック部分もしっかりとしているため、曲がってブレたりする心配もありません。

まとめ

不完全な前処理によって、マツエクの持続力が低下してしまうことは、施術者にとってもお客様にとっても、非常に残念なことですよね。パフォーマンス向上のためにも、前処理の重要性を再度確認することが大切です。そしてサロンにまだマイクロスティックを導入されていないのであれば、検討してみるのもよいかもしれません。お客様に安心・安全に、そして長くマツエクを楽しんでいただくためにも、前処理の方法や使用するアイテムについて今一度見直してみるとよいでしょう。190717Emm

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