どうして真ん中だけ?「一部分だけエクステが取れる人」の原因と対策

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エクステが一部分だけ取れてしまうというお客様からのフィードバックを耳にすることって意外と多いですよね。お客様によっては、毎回決まって真ん中だけが取れてしまう…とお悩みのケースなどもあります。では、なぜそのような現象が起きてしまうのでしょうか?アイリストとして、その原因を軽減できる術はあるのでしょうか?エクステが一部分だけ取れてしまう原因と対策を一緒に考えてみましょう!

エクステの取れ方のパターン

マツエクの魅力を一度実感した人は、長期に渡って愛用する傾向があります。そのため、アイリストはマツエクの魅力を一人でも多くのお客様に実感してもらえるよう施術を行い、リピーター獲得に努めたいものです。

しかし、施術後に「カウンセリングで聞いていた時期よりも早くエクステが取れてしまった」という事態が発生するとお客様の満足度は下がり、リピーター獲得の妨げになっているかもしれません。そのため、アイリストは施術後のエクステの取れ方についてもしっかりとした認識を持つことが大切です。では、具体的にエクステの取れ方にはどのようなパターンがあるのか、確認してみましょう。

  • 一部分(目頭、目尻、中央部など)のエクステだけが取れてしまう
  • 全体的にエクステが取れてしまう
  • エクステが自まつげと一緒に取れてしまう
  • エクステがランダムに所どころ取れてしまうなど

エクステの取れ方にも、さまざまなパターンがありましたね。これらのパターンのリペアを担当する機会も多いのではないでしょうか?取れ方のパターンの中でも、エクステが全体的に取れてしまう場合には、その原因が特定できることもあります。例えば、洗顔や入浴の際に濡れてしまったまつげを長時間放置する習慣があることやオイルクレンジング剤を使っていることなどです。このように原因が判明した場合には、対処法をお客様に丁寧に伝えましょう。しかし、原因が分かりにくいのは、「一部分のエクステだけが取れてしまう」というパターンです。

「一部分だけ」取れるってどういう状況?

部分的に取れる原因として、そもそも自まつげが傷んでいる場合やごくまれにビューラーを使ってしまっているということも考えられます。しかし、今回はそれらのケースを除いて考えていきましょう。まず、「一部分だけ」といっても、エクステが取れる場所によって、その状況と原因が違うと考えられます。それでは、エクステが取れる場所を目尻、目頭、中央部の3つのケースに分けて解説します。

1.目尻部分だけが取れる

目尻部分のエクステが取れてしまうケースでは、以下のような原因が考えらえます。
就寝時の態勢が横向きがちで、まくらなどと擦れてしまう
・髪が当たる
・笑ったときにまぶたに押されてしまう
・髪などと触れたときに、気になり触ってしまう

2.目頭部分だけが取れる

エクステが取れる部分が目頭の場合は、以下のような原因が考えられます。
・自まつげが他の部分と比べて細いため、エクステが取れやすい
・自まつげの毛量が少ない場合、エクステへの違和感から触ってしまうなど

3.中央部だけが取れる

中でも原因の特定が難しいのは、中央部だけ取れてしまうケースです。目尻や目頭に比べて、中央部のエクステだけが取れてしまうとスカスカ感があり、見た目もかなり損なってしまいます。また、お客様にとっても「なぜ真ん中だけ?」と気になってしまう取れ方です。この機会に、その原因について一緒に考えてみましょう。
・中央部の自まつげがクセ毛
・洗顔などで、まつげの中央部に集中して力が加わってしまう
眼球の中央に高さがあるタイプ
触ってしまうクセがあるなど

エクステが部分的に取れるケースとその考えられる原因を紹介しましたが、それらは一概に言えるものではありません。さまざまな要因が複雑に絡み合い「一部分のエクステが取れる」という結果につながってしまっているためです。では、エクステが取れてしまう原因の中で、アイリストの技術をもって、少しでも状況を改善できるものはないのでしょうか?

「触りグセ」はアイリストの技術で軽減できる?

自まつげのクセや眼球の高さなどは基本的に不変であるため、それ以外の「触りグセ」にスポットを当ててみましょう。なぜ、お客様はエクステを触ってしまうのでしょうか?特に違和感がなくても触ってしまうクセがある人もいますが、実はアイリストの技術的な問題で「触りグセ」を生じさせている場合もあるのです。では、エクステが気になってしまうのはどのような場合でしょうか。

接着面のグルーの量が多く、ボコッと凹凸ができている
・エクステの向きがひっくり返るなど

これらが「触りグセ」の原因になっているとしたら、私たちアイリストにも責任があります。またそれと同時に、アイリストの技術によってその原因を軽減できるということにもつながります。では、それぞれの対処法を紹介します!

【ケース①】接着面のグルーの量が多く、ボコッと凹凸ができてしまうケース

ご存知のとおり、グルーの量は多ければ多いほどしっかりと接着できるというものではありません。確かにグルーの量が多ければ、グルーの量が少なすぎるよりはモチが良いでしょう。またカーボン配合の黒いグルーを使った場合には、まつげが濃く見えるというメリットもあります。
しかし、グルーの量が多すぎると、グルーをエクステと自まつげに馴染ませる工程で、接着面にボコボコとした凹凸ができてしまいます。これがエクステの違和感の原因です。これを防ぐためにもグルーの適量を判断し、自まつげのラインに沿ってエクステを装着することで、一本のまつげのようにナチュラルに仕上がるよう心掛けましょう。グルーの適量を画像とともに解説した過去記事がありますので、ぜひ参考にしてください。

【ケース②】エクステの向きがひっくり返ってしまうケース

装着したエクステがひっくり返ってしまう原因の一つは、エクステと自まつげの間に空間ができてしまっていることです。エクステと自まつげの間に空間があるということは、その部分が接着されていないとうことです。そのため接着力が弱く、エクステの向きがひっくり返ってしまうことにつながってしまうのです。

本来であれば、自まつげに沿ってエクステを装着し、一本のまつげのように見えなければいけませんよね。このようなミスは、丁寧な施術を行うことで防ぐことができます。失敗しないポイントはエクステの根元の平らな部分を見極めること!接着面を最大限に確保することで、自まつげとエクステをしっかりと接着することができます。
施術スピードを重視することも大切ですが、お客様に満足してもらえる丁寧な施術を心掛けましょう。「接着面確保のコツ」をまとめた過去記事を紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね。

アイリストの技術によって防げる「触りグセ」の原因とその対処法をご紹介しました。部分的にエクステが取れてしまう原因を少しでも軽減できるよう、さらなるスキルアップに努めましょう。

まとめ

エクステが部分的に取れてしまうケースについて、その原因と対処法を勉強してきました。そして、エクステが取れてしまう原因の一つでもある「触りグセ」は、目元の違和感から来る場合があること。またその違和感は、アイリストの技術的な問題が原因となってしまっているケースがあることも分かりました。ぜひ、丁寧な施術を心掛け、お客様のマツエクに対する満足度アップを目指してください!180811Euk

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