ジャーキングって知ってる?施術中寝てしまったお客様の「ビクッ!」という現象の対処法とは

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少なくとも1時間以上仰向けに寝転んだ状態でいなくてはならないマツエク施術。 お客様が眠ってしまうことは日常的なことでしょう。
眠ってしまうこと自体は問題ないのですが、首が動いてしまったり、突然体が「ビクッ!」と動いてしまったりすると、施術に支障が出ることも。そこで今回は、施術中に寝てしまったお客様が「ビクッ!」と動いてしまう現象の対処法についてご紹介します。

 

寝ているとつい起こってしまうこととは?

「お客様にリラックスしていただきたい」という気持ちは、どのサロン・どのアイリストでも持っているはず。BGMにこだわっていたり、いい香りのアロマを取り入れていたり…と、お客様にリラックスしていただくためにさまざまな工夫をされていることでしょう。
「寝る」という行為は、お客様がリラックスしている証拠。本来なら喜ばしいことなのですが、場合によっては対応に困ってしまう場合もありますよね。寝ているとついつい起こってしまう現象としては、下記のような例が挙げられます。

①突然体が「ビクッ!」と動く

寝ているときに、突然体が「ビクッ!」と動いたことはありませんか?これは「ジャーキング」と呼ばれる現象で、入眠時やレム睡眠時に起こりやすい不随意運動(無意識に体が動くこと)のひとつです。
ジャーキングが発生する部位は頭・腕・脚など、人によってさまざま。発生する回数は1回だけの場合もあれば、連続して発生する場合もあるようです。あらゆる年齢層で発生すると言われており、成人のおよそ6~7割が経験していると言われています。
ジャーキングが起こる要因としては、

  • 疲労が強いとき
  • ストレスを抱えているとき
  • 寝心地の悪い姿勢で寝ているとき
  • 眠ろうとしているけれどまだ半分起きている状態のとき

などが挙げられます。また、睡眠中に大きな音を聞いたときや急に声をかけられたときなどに発生することもあるそう。
突然無意識に体が動くジャーキングは、大変危険な現象です。マツエク施術に支障をきたすだけでなく、お客様の目元にケガをさせてしまったり、お客様が施術ベッドから転落してしまったり、ワゴンなど周囲のものに体をぶつけてしまったり…という可能性も考えられるでしょう。

②首が動いたり、傾いたりする

眠ってしまうと、首が動いたり、傾いたりしやすくなる場合があります。お客様は無意識なのですが、首が動いてしまうとマツエク施術がしづらくなる上、お客様の目元にケガをさせてしまう恐れもあるため、注意したいポイントです。

③目元を触ろうとする

「眠いときや眠っているとき、ついつい無意識に目元を触ってしまう」という方もいらっしゃるでしょう。マツエク施術中にお客様が目元を触ってしまうと、せっかく装着したマツエクが歪んでしまったり、お客様の手にグルーが付着してしまったりする可能性があります。

④目がうっすら開く

寝ている最中、目がふわ~っと開いてしまうケースも考えられます。原因はいくつかありますが、マツエク施術中に目が開いてしまうのは避けたい現象です。
マツエク施術中はテーピングでまぶたを固定しているため、まばたきができません。まばたきができない状態で目が開いていると、目が乾燥し、反射的に涙が分泌されます。分泌された涙がグルーに触れると、グルーの白化現象が起こったり、ホルムアルデヒドによる刺激が起こったりするため、注意が必要です。
マツエク施術中にお客様の目がふわ~っと開いてしまう原因と対策については、過去にご紹介しています。こちらの記事もあわせてチェックしてみてくださいね。

対策とは?

①リラックス効果のあるアロマを取り入れる

睡眠時のジャーキング対策には、リラックス効果のあるアロマを取り入れてみるのがおすすめです。
ジャーキングは、心や体がリラックスできていないときに起こりやすいと言われています。心や体がリラックスできていない状態だと、スムーズに入眠しづらくなるだけではなく、睡眠時の脳が不安定になることも。
心地よいと感じる香りには、交感神経の働きを抑え、副交感神経の働きを優位にする作用があります。リラックス効果のあるアロマを取り入れれば、自律神経の働きが整えられ、不快なジャーキングの症状を緩和できる効果が期待できるでしょう。おすすめのアロマの香りを下記にまとめてみました。

ラベンダー

さまざまなアロマの中でも人気の高い、ラベンダーの香り。上品で優雅なフローラルの香りで、リラックス効果はもちろん、目の疲れや肩こり、頭痛にも効果が期待できます。
アロマポットやアロマライト、アロマディフューザーを使うのはもちろん、ティッシュやコットンに精油を2、3滴垂らして枕元に置くだけでも効果的です。

オレンジスイート

オレンジスイートのアロマは、その名のとおり甘い柑橘系の香りです。精神をリラックスさせ、エネルギーの循環を促す効果があると言われています。緊張やストレスを緩和し、明るい気分にさせてくれるため、お客様との会話も弾むかもしれませんね。

ベルガモット

オレンジとレモンの中間のような、フルーティーな香りが特徴のベルガモット。リフレッシュとリラックス両方の特性があると言われており、心と体のバランスを整えてくれますよ。
ベルガモットだけで使用するのはもちろん、ラベンダーやスイートオレンジとブレンドするのもおすすめです。

サンダルウッド

エキゾチックでウッディ―な香りのサンダルウッドは、不安を払拭し、心を安らかにしてくれると言われています。お香としても有名で、日本でも古くから親しまれている香りです。
頭痛や不眠症などの神経系の興奮状態に効果が期待できるほか、集中力を高める効果も認められているため、お客様はもちろんアイリストにもおすすめですよ。

②タオルを利用する

お客様の首が動いたり傾いたりしてしまう場合は、タオルを利用するのも効果的です。常連のお客様などである程度信頼関係があり、お客様ご自身にもご自覚がある場合などはおすすめしやすいでしょう。頭の下にタオルを敷くことで、首を適度に固定することができる上、後頭部に痛みが出るのを防ぐこともできます。施術中にお客様が寝てしまい、首が動いたり傾いたりしてしまう場合は、「お休み中失礼いたします。頭の下にタオルを敷くと楽になりますがいかがでしょうか?」と優しくお声掛けしてみるとよいかもしれません。
実際にタオルを使用する際は、お客様の頭の形や向き癖に合わせてタオルの形や置く位置を変えてみるのがベターです。

タオルの使用例1:タオルをロールして首元に置く

お客様の首が縦に動いてしまうときは、上記の写真のようにロールしたタオルを首元に置くのがおすすめです。施術ベッドと首の間のすき間を埋めることができ、後頭部がすこし浮くため、お客様も楽になるでしょう。

タオルの使用例2:タオルをドーナツ型にして置く

お客様の首が左右に動いてしまうときは、上記の写真のようにタオルをドーナツ型にし、その上に頭を置いてもらってみてください。タオルをドーナツ型に敷いた場合、時間が経つにつれてタオルで支えている部分が痛くなる場合があるため、事前に「時間が経って痛くなったり辛くなったりしたら、遠慮なくおっしゃってくださいね」とお声かけしておくとよいでしょう。
首が一定方向に動く場合は、折りたたんだタオルを傾いている側に入れると安定しやすくなります。お客様の希望や癖を考慮しながら、タオルを有効活用してスムーズに施術できるとよいですね。

まとめ

今回は施術中に寝てしまったお客様が「ビクッ!」と動いてしまう現象の対処法についてご紹介しました。寝ているお客様が無意識に動いてしまうと、マツエクの仕上がりに影響が出る可能性だけでなく、お客様がケガをしてしまう可能性があります。
寝ているときの癖は人それぞれなため、すべてを防ぐことは難しいかもしれませんが、事前に知識を持っていればすこしでも予防できるはず。スムーズかつクオリティの高い施術を行えるよう、ぜひ参考にしてみてくださいね。

 

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