これが「正しいマツエクグルードームの作り方」だ!おすすめグッズ解説あり

この記事をシェアする

これまでもボーテでは、マツエクのモチの良し悪しがお客様の満足度を左右することをお伝えしてきました。マツエクのモチはさまざまな要因で変わりますが、グルーの出し方もそのひとつ。ぷっくり高さのあるグルードームを作ってから施術をすることで、モチのアップにつながります。では、どうすればきれいなドームを作ることができるのでしょうか。グルードームの重要性をおさらいしながら、正しい作り方を見ていきましょう。

グルードームの重要性をおさらい

みなさんもご存知のように、マツエク用のグルーは空気中の水分に反応して硬化します硬化しはじめたグルーでエクステを装着すると、付きやモチが悪くなることも。

以前、施術のときに手元が安定していないと装着に時間がかかり、グルーが先に乾いてしまうケースをご紹介しました。

手元の安定感をアップさせるための対策として

  • おでこに沿わせる手の位置を見直すこと
  • 手のサイズや握力に合ったツイザーかどうか確認すること
  • ツイザーと自まつげの角度を合わせられるよう練習すること
  • 施術時の姿勢やお客様との距離感を見直すこと

の4つが大切だと確認しましたね。

新鮮なグルーで装着するためには、もちろん手元の安定感をアップさせて素早く施術していくことも大切。それと同時に、ぷっくりとしたグルードームを作ることも重要です。

プレートに出したグルーは、外側の薄い部分から硬化していきます。そのため、グルーが高さのあるきれいなドームになっていないと、エクステを差し込んだときに新鮮なグルーが付きません。工作用の糊や接着剤を想像してみても、薄く伸ばすほど早く乾いてしまいますよね。マツエクのグルーも、それと同じなんです。

画像で解説 グルーの出し方

それでは、きれいなグルードームを作るポイントを、画像とともに見ていきましょう。

グルーの落とし方で変わる

まずは、いきなり結論から!
これがきれいなドームを作るグルーの出し方です。
上からポタっと垂らすように出しているのがわかるでしょうか。ノズルをプレートに近づけてウニャっと出すと、グルーが流れやすくなってしまいます。
少し離して、うえのほうからポタっ。表面張力を利用して垂らすようなイメージで、グルーを落としましょう。

それでは、このふたつのグルードーム、どちらがきれいなドームになっているか見分けがつきますか?

正解は、右側のドーム。あまり違いはないように見えますが、右側のほうがぷっくりした形ができていますよね
ちょっとした違いではあるのですが、実はこの“少しの差”こそが重要なポイント。グルーの出し方がちょっと違うだけで、ひとつのドームがどのぐらいの時間使えるかが変わってくるのです。

グルードームが長く使えないと、施術中に何度もグルーを出し直すことになるかもしれませんね。すると、施術時間が長くなるうえグルーの無駄遣いにもなり、サロンにとってもマイナスでしょう。

使用しているグルーや季節によって硬化スピードも変わりますが、お客様ひとりの施術でグルードームを作る回数は、2~3回が理想です。

グルーを出す量で変わる

グルーを出す量によって、ドームの仕上がりが変わることも。グルーを多く出すほど硬化しにくくなるかと思えば、意外とそうでもありません
グルーをたくさん出しすぎて横に流れてしまえば、ドームの高さがなくなり逆に硬化しやすくなってしまいます。

写真の例を見てみましょう。
写真左が、グルーを1滴ポタンと落としたドーム。真ん中は2滴、右は3滴とグルーの量を増やしてみました。

ご覧の通り、左のグルードームが一番ぷっくり高さが出ていますよね。“グルーをたくさん出せば良いわけではない”ということが、お分かりいただけたでしょうか。
きれいなグルードームを作るなら、垂らすグルーは1滴だけで充分なんです。多くても2滴までにしておきましょう。

つまり“お客様ひとりあたり、グルー1~2滴で作ったドームを2~3回使用”が理想ということになりますね。これより多くグルーを使っている場合は、もう一度自分のグルードームを見直してみてくださいね

画像解説 グルードーム

最後に、グルードームを作るときに使用するプレートについて考えてみましょう。

グループレートの素材によってドームの作りやすさも変わる

以前ボーテの記事でもお伝えしましたが、グループレートの素材によっても、ドームの作りやすさに違いが出ます。

グルーは空気に触れることで硬化するため、空気に触れやすいプレート、たとえばヒスイのプレートなどを使うと硬化が早まることも。
このような硬化が早くなるプレートよりも、硬化速度が遅くなる加工がしているプレートのほうが、きれいなグルードームを作りやすくなります。

グルードーム作りが苦手なアイリストにおすすめなのが、ペーパータイプのグループレート。グルーを出したときに多少流れてしまっても、自然と中央に集まるような加工がしてあるシートもあります
ペーパータイプなら使い捨てできるので、洗ったり消毒したりといった手間もかかりません。とくにデビューしたてのアイリストは「プレートに出したグルーがそのまま硬化してしまい、ツイザーでもなかなか取れない…」といったケースに見舞われることもあるので、使い捨てタイプがラクですね。

ペーパータイプのグループレートには「グルードームが使いやすい」と謳っているものもたくさんあります。ただ、現場のアイリストから「グルードーム専用と書いてあるシートを使ったのに、グルーがどんどん流れていく」という声が挙がっているのも事実。
いろいろ試してみて、きれいなグルードームが作りやすいシートを見つけましょう。
1枚あたりが大きいシートもあるので、その場合は適度な大きさにカットして使うと経費削減にもつながります。

ただし以前もお伝えしたように、アイリストが使っている小物は、お客様の目に触れる機会も意外と多いもの。清潔感が出るように、きちんと整理してくださいね。

グループレート+プロテクトシートがおすすめ

見た目や使いやすさなどさまざまな点を考慮すると、グループレートにプロテクトシートを貼って使う方法もおすすめです。
表面が加工してあるプロテクトシートなら高さのあるグルードームを作りやすく、プレートに直接グルーを出さないのでお手入れの負担も軽減できるでしょう。またカットした使い捨てのシートが散乱することもなく、施術が終わったお客様の目に触れても見た目もきれいですよね。
「この使い方が絶対の正解」というわけではありませんが、ご協力いただいた多くのBeauté読者のアイリストのみなさんにも好評なので、ぜひ真似してみてくださいね!

とくに現在アルミホイルなどにグルーを出している方は、今すぐ見直すことをおすすめします。なぜならアルミホイルには、グルーの硬化速度を遅くする効果も期待できず、きれいなグルードームが作りやすい環境とは言えないからです
アルミホイルは、コスト面では優秀かもしれません。しかし、お客様の満足度が下がって失客につながってしまっては、それ以上にマイナスです。
万が一グルーとの化学反応で素材が溶け出すと、お客様の目に危険が及ぶことも。それらを考えても、グルードーム専用の素材を使うことには、大きなメリットがありますよ。

まとめ

マツエクの仕上がりを美しくしようと思うと、どうしても装着の技術に目が行きがち。しかし、グルードームのことも忘れないでくださいね!「自分が装着すると、なぜかモチが悪い…」と悩んでいる方は、装着前の段階から見直すことが大切ですよ。190408Eir

この記事をシェアする