他のサロンは「在庫管理」どうしてるの?在庫過多にならないような発注・管理方法とは

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在庫管理はサロン経営での重要なポイント。どのくらいの期間で使い切る必要があるのか、どのくらいの量用意しておくのが望ましいのか、きちんと把握しておくことが重要です。そこで気になるのは他のサロンの在庫管理の方法。他のサロンの方法を参考に、あなたのサロンの適切な在庫管理の方法を考察してみましょう。

保管期間は商材による

マツエクサロンで使用する商材の保管期間はそれぞれ異なります。詳しく確認していきましょう。

保管期限の目安は?

保管期限厳守の商材

まず、保管期限が明記されている商材の使用期限の目安から見ていきましょう。

グルー:未開封2ヶ月開封後1ヶ月

リムーバー:未開封2年開封後3ヶ月

精製水:未開封3~4年開封後1週間~10日

消毒用エタノール:開封後6ヶ月

となっています。

もちろんメーカーや商品によって設定されている使用期限はさまざまなので、必ず確認が必要です。グルーや精製水などは開封後1ヵ月以内と短い期間内に使用する必要があります。また、グルーは高温多湿の場所での保管はNG。正しく保管しないと期限内であっても劣化してしまう可能性もあります。お客様の大切な目元に使用するものなので、正しい使用期限の管理はサロンとしての義務になるでしょう。

使用期限を守らないとどうなるの?

使用期限はあくまでもメーカーが定めた目安。期限が過ぎたからといって使えなくなるわけではありません。しかし、開封するということは空気に触れるということ。開封してから時間が経てば経つほど中身の劣化は進んでいます。マツエクの商材はさまざまなテストを経て販売されているものもたくさんありますが、その安全性や使用感は使用期限内での話。期待するパフォーマンスを十分に発揮できない可能性もあるでしょう。

グルーを例に挙げて見てみると、使用期限の切れたグルーは

接着力の低下

持続力の低下

目元トラブルのリスク増加

といったデメリットがあります。

結果、「マツエクのモチが悪い!」というお客様の声につながる可能性もなきにしもあらず。お客様の希望の目元を叶えるためには、まず正しい商材の保管から!ということを肝に銘じておきましょう。

保管期限が明記されていない商材

続いて保管期限が明記されていない商材です。

ツイザー

ラッシュ

まつげブラシ

綿棒

マイクロスティック

コットン

といったものがサロンに常に用意している施術に必須のアイテムです。ラッシュには期限がありませんが、シートタイプの場合、ものによっては製造から長い時間がたつとシートの粘着がラッシュについてしまうということもあるようです。期限はなくとも、清潔に保管しておくことが大前提。「直射日光の当たらない場所に保管」など、保管方法が指定されているものもあるので、保存場所が適しているかを確認する必要もあるでしょう。

使えない在庫はお金を捨てるのと同じ!

商材はサロンがお金を出して購入します。施術などで使い切ることができれば、お客様からの施術費用でまかなうことができるでしょう。しかし、使い切ることができず廃棄してしまうと、それはお金を捨てるのと同じです。これが、サロンの在庫管理が重要である大きな理由。仕入れすぎて使い切れないという事態が起こらないような、ムダのない在庫管理はサロンマネジメントの重要な側面をになっています。

まずはどれくらいで使い切るのか把握しよう

続いて、サロンでの在庫管理について詳しく見ていきましょう。

在庫管理の第一歩は現状の把握とサロンの方向性で決めよう

在庫管理を徹底するためには、サロンの現状を把握する必要があります。在庫として抱える商材をどのくらいのペースで使っているのか、サロンの方向性を踏まえつつ確認してみましょう。

ナチュラルデザインのお客様が多いからCカールの11mmがよく出る
ボリュームラッシュをウリにしたいから極細ラッシュを豊富に用意しておこう
カラーエクステをもっと押していくためにカラーバリエーションを増やそう

など、サロンの客層や方向性によっても仕入れる商材は異なるはず。
1ヶ月の間にサロンで何をどのくらい使用しているかと把握して、適正な在庫数を見極めましょう。

仕入れる商材の使用期限をチェック

サロンで仕入れる商材は基本的に毎回同じものなのではないでしょうか。商材の使用期限をきちんと確認し、どのくらいで使い切る必要があるかを1度まとめてみるのもおすすめです。ストックを置いておく場所にわかりやすく貼っておくなど、全員がチェックできるようにしておきましょう。

仕入れにかかる時間も把握しておこう

消毒用エタノールや綿棒など、ドラッグストアで購入できるものなら問題ありませんが、通販で購入している商材は注意が必要です。ラッシュやグルーなど、通販でないと手に入らないものも多いですよね。発送までにどのくらい日数がかかるのか、希望すれば通常より早く届けてくれるのかなど、前もって把握しておくと安心です。

管理方法とは?

サロンで実際に行われている方法をもとに、在庫管理方法を考えていきましょう。

在庫チェック担当者を指名する

全員が発注していると、全体の管理が難しくなってしまいます。在庫チェックの担当者を決め、発注を一任するといいでしょう。もちろん在庫チェック担当者のみが管理するのではなく、全員で声を掛け合っていくことも大切です。

在庫チェック表を作成する

スタッフ全員で在庫管理していくために、在庫チェック表を作成しているサロンも多いようです。新しい在庫を出したら「出したものリスト」に記入します。それを見れば何がどれだけなくなっているかが一目で確認できるため、在庫チェック担当者も発注しやすくなるはずです。

在庫保管は誰が見てもわかりやすい状態に

在庫管理の棚などは、整理整頓が基本。必要なときにすぐ取り出せないと、時間の大幅なロスが発生してしまうでしょう。ラベルや仕分けボックスなどを活用して、何がどこにあるか一目瞭然になるよう収納を工夫しておくのも在庫チェック係の仕事です。使用期限も一緒に貼っておくとわかりやすいかもしれませんね。

GWやお盆、お正月などのイベント時は注意が必要

GWやお盆、お正月などの長期休みはメーカーもお休みになる可能性大。通常の発注ペースだと間に合わないこともあるでしょう。長期休みの前には多めに発注しておくなど、在庫がなくならないよう細心の注意が必要です。

「急遽在庫が足りない!」トラブルの対処法は?

「同じラッシュを使うお客様ばかりで急遽在庫が足りなくなった!」そんなトラブルもあるかもしれません。サロンが複数ある場合、サロン間で貸し借りするのも1つの手段。サロン同士が遠い場合はメーカーからの送付とどちらが早いか確認し、早い方法を選びましょう。 お客様に迷惑がかからないよう、在庫チェックは定期的に行なうようにしておきましょうね。

まとめ

適切な在庫管理はサロンマネジメントにおける重要なポイントです。グルーをはじめ使用期限の短いものもあり、期限切れのものはお客様の目元トラブルやクレームの原因になる可能性も。サロンの状況に合わせて、多すぎず少なすぎずの適切な在庫数をきちんと把握しましょう。目指すべくは使い切れずに廃棄することがないような在庫管理です。在庫はお金ととらえ、スタッフの意識を高めることも大切奈のではないでしょうか。190212Ess

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