【業界知識】現在のマツエク市場ってどうなってるの?実はまだまだ未経験多数のサービスだった!

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以前に比べて、最近はマツエクサロンやマツエク施術も行うヘアサロンなどが急増していますよね。そのため、「マツエク市場はもはや飽和状態では?」と思われがち。しかし実際は違って、マツエク経験がない人もまだ相当数いるようです。では、マツエク市場のターゲット世代はどのような分布になっているのでしょうか?また、多様化しつつあるマツエクのメニューや、人気が再燃しているまつげパーマとの関係性も押さえておきたいところですよね。そこで今回は、現在のマツエク市場について詳しく解説します。記事を読んで、マツエク業界の現状をきちんと把握しておきましょう!

F1層・ F2層の分布

昔も今も、マツエクサロンの利用率20代女性30代女性の順に多い傾向にあるようです。また、施術1回あたりの利用金額40代女性が高いことが分かっています。(出典:HOT PEPPER Beauty Academy

つまり、マツエク業界のメインターゲットは20~40代の女性。そこで、ここからは、いわゆるF1層(20~34歳)F2層(35~49歳)について見ていきましょう。

マツエクサロンの利用率(過去1年)・利用経験率 

出典:HOT PEPPER Beauty Academy

上記は、美容業界の調査・研究や学びの機会を提供する機関のアンケート結果を、一部抜粋してグラフ化したものです。F1層・F2層の対象は延べ3,600名で、「マツエクサロンの利用率(過去1年)・利用経験率」について、2012年~2018年の合計7年分のデータが集計されました。

グラフから、過去1年におけるマツエクサロンの利用率は、2012年~2016年の間は2割前後だったことが分かります。そして、2017年~2018年にかけては約3割をキープしていますね。
また、「これまでにマツエクサロンを利用したことがある」と答えたF1層・F2層の割合は、2013年以降右肩上がりで、2018年には6割を超えるという結果に。

一見、F1層・F2層におけるマツエク市場は活況のようですが、

利用率から、全体の約7割が過去1年にマツエクサロンを未利用

 

利用経験率から、全体の約4割がマツエク施術を未経験


とも言い換えられます。
つまり、マツエク市場はまだまだ発展する可能性を大いに秘めた分野なのです。

では、途中で止めてしまった人や、体験したことのない人へマツエクの魅力を訴えるためには、どうすれば良いのでしょうか?

どんなメニューがあるの?

メインターゲットであるF1層・F2層を始め、多くの人にマツエクを訴求するためには、やはり魅力的なメニューの導入が1番でしょう。他店との差別化を図ることもできますよね。
2018年現在、マツエクのトレンドメニューには大きく分けて3タイプあるようです。ここで、それぞれの詳しい内容をチェックしておきましょう。

特殊加工したエクステを使うメニュー 

まずは、エクステの形状に特徴があるメニューです。

①LASHEST/Gourd lash 

出典:LASHEST

LASHEST(ラシェスト)の「Gourd lash(グードラッシュ)」は、従来モデルの太さはそのままに、厚みを極限まで抑える加工を施したエクステ。特殊形状により自まつげとの接着面積が広がり、バラ付きを防いでモチが良くなりました。これまでになく軽量&ソフトで、ボリュームラッシュとのMIXにも最適。「自まつげへの負担を極力軽くしたい」と願うお客様へ、ぜひおすすめしたいメニューです。

②BLINK LASH(ブリンクラッシュ)/レーザー加工エクステンション

出典:BLINK LASH

BLINK LASH(ブリンクラッシュ)の「レーザー加工エクステンション」は、レーザーでエクステの根元に溝を掘り、グルーが絡みやすいよう加工したもの。従来モデルよりもエクステの定着力がアップし、モチが1.5倍になりました。また、根元に溝があることでエクステが上下左右へしなやかに動き、自まつげとの密着感もアップしています。「自然な着け心地のマツエクにこだわりたい」というお客様には、特に魅力的なメニューです。

③Miss eye dor/Flat Matte Lash

出典:Miss eye dor

Miss eye dor(ミスアイドール)の「Flat Matte Lash(フラットマットラッシュ)」は、特殊加工でくぼみのあるフラットな形状にしたエクステ。エクステの先端が2本に枝分かれしていて、シングルラッシュよりも毛先までくっきり濃く見えます。また、重さはシングルラッシュの1/3で、自まつげが根元から立ち上がってぱっちりした目元を演出。「自まつげに負担は掛けたくないけど、見た目の美しさとモチも重視」という方へ大人気です。

マツエク施術の最新技法によるメニュー 

続いては、施術技法が新しいメニューです。

①RLASH/UPwardlash®

出典:RLASH

RLASH(アールラッシュ)の「UPwardlash®(アップワードラッシュ)」は、ビューラーやまつげパーマを使わずに、自まつげを根元からカールアップしてエクステを装着する新しい技法。自まつげがしっかりと上向きになるため、お客様に提案できるデザインの幅が広がって理想の目元に近付けることが可能です。瞳にたくさんの光が入るようにもなるため、キラキラと輝く印象的な目元になります。「目を大きく見せたい」という方に大人気のメニュー。

②HoneyLASH/カールアップラッシュ

出典:HoneyLASH

HoneyLASH(ハニーラッシュ)の「カールアップラッシュ」は、自まつげを矯正した後にエクステ施術を行う新技法。以前Beautéでもご紹介した、HoneyLASHグループオーナーの長谷川哲さんが開発したものです。カールが元に戻りやすいビューラーやホットビューラーは使わずに、特殊な技法を用います。自まつげに強いカールが付いているうちにエクステを装着できるため、「本来よりもリフトアップした状態の目元を数週間も楽しめる」と大好評です。

③JAPAN EYELASH LABO(JEL)/まつげ矯正エクステ Complete Lash

出典:PREMONA

 JAPAN EYELASH LABO(日本まつげエクステ研究所)の「まつげ矯正エクステ Complete Lash(コンプリートラッシュ)」は、下がりまつげや逆さまつげ専用の矯正まつげエクステの新技法。パーマ剤を使わずに、自まつげの角度を矯正できます。「どんなカールを装着しても思うように立ち上がらない」「とにかく根元からグンと上向きにしたい」という人にメリットが大きいメニュー。導入サロンは、予約が1~2ヶ月先まで埋まることも多いのだとか。

エクステにボリュームがあるメニュー 

最後は、自まつげ1本に対するエクステ量が多いメニューです。

①eye+/グリーディラッシュ

出典:eye+

eye+(アイプラス)の「グリーディラッシュ」は、自まつげ1本に対して細いシングルエクステを2本装着するもの。従来は再現できにくかった、「ナチュラルなのに盛れる」エクステの最新技術です。目を閉じたときはフサフサと可憐で、開けたときには密度のあるボリューム感で美しい印象になります。さらに、軽くてモチが良いところもメリット。名前通り、女性のgreedy(わがまま)を叶えてくれる素晴らしいメニューです。

②Miss eye dor/VOLUME LASH 3D Layer®

出典:Miss eye dor

Miss eye dor(ミスアイドール)の「VOLUME LASH 3D Layer®(ボリュームラッシュ3Dレイヤー)」は、1本の自まつげに複数本のエクステ束を装着するもの。美しいファンが作れるため施術しやすく、同じ量の自まつげに装着しても、「各段にボリューム感がアップする」と世界中で話題になっています。「自まつげが細い・少ない・弱っている」というお客様に支持されているメニューです。1度装着するとお客様を虜にし、リピート率と顧客満足度の両方を同時にアップさせてくれます。

③LADYCOCO/Jiffy Fan Classy Sable®

出典:LADYCOCO

LADYCOCO(レディココ)の「Jiffy Fan Classy Sable®(ジッフィーファンクラッシーセーブル)」は、施術時間を大幅に減らせる画期的なボリュームラッシュ。ツイザーでつまむだけできれいなファンができるため、ボリュームラッシュが苦手なアイリストでも施術できます。瞬間的にエクステ束をつかめてロス率が少ないことと、2重構造で1束分の料金が同シリーズのシングルラッシュより割安なこともメリット。施術料金に還元できるため、お客様に喜ばれるでしょう。

このように、以前は限られたものだったマツエクメニューも、最近ではお客様ひとりひとりの目元悩みや理想的な印象にアプローチするために多様化しつつあります。どのメニューを取り入れれば良いかは、きっとお客様の声にヒントがあるはず。サロンの接客中はしっかりコミュニケーションを取りながら、積極的に情報収集しましょう。

まつげパーマとの関係

さらに、一時期衰退していたまつげパーマについても、業界で再び注目が集まっています。

以前はまつげパーマと言えば、

施術で自まつげが傷みやすい

 

良いパーマ剤やトリートメントがない


などの理由で、まつげのプロであるアイリストからは敬遠されがちでしたよね。

しかし最近では、使う薬剤や施術方法が改良され、まつげにやさしいメニューとして見直されています。
また、優れたパーマ剤により施術中の放置タイムが短くて済むようになったり、トリートメントで時間単価がアップしたりするなど、サロン側にもメリットがあるようです。
さらに、「目元はボリューム感よりもナチュラル感を重視」という最近のトレンドも、まつげパーマの人気が再燃するきっかけになったのだとか。そのためエクステ装着だけでなく、まつげパーマをメニューに取り入れる動きも増えています。

まつげパーマのメニューとしては、

ナチュラル感を追求した「まつげパーマ単独」の施術

(例)コスメティックラッシュパーマ

 

単独はもちろん、「マツエクとの併用もOK」な施術

(例)パリジェンヌラッシュリフト


などがあり、いずれも講習会で技法を習得できます。

業界で話題のまつげパーマについて紹介しました。再注目されているメニューとはいえ、アイリストの間では今なお賛否両論というのも事実。しかし、メリットやデメリットを見極めながら、以前とは違う動向も楽しみたいところですよね。

まとめ

今回は、現在のマツエク市場について解説してきました。以前と比べて、メインターゲットであるF1層・F2層のサロン利用率やマツエク施術経験率は増えてきているものの、まだまだ伸び代がある市場だと分かりましたね。
F1層・F2層を始め、サロンの未利用者やマツエクの未経験者に魅力をアピールするためには、やはりメニューの見直しが重要な課題。現在のトレンドメニューやお客様の動向をチェックして、今こそサロンのメニューを刷新するときなのかもしれません。また、以前はアイリストに敬遠されがちだったまつげパーマも、人気メニューの仲間入りを果たしつつあります。
今回学んだ市場動向や業界のトレンドを、サロン経営や新規顧客の獲得にぜひ活用してくださいね!181205Eih

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