【マツエクデザイン応用編】基本デザインに囚われすぎていませんか?提案の幅を広げよう

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みなさんもご存知の通り、マツエクには何パターンかの「基本デザイン」があります。しかし、お客様の目元やまつげの特徴はそれぞれ異なることから、全く同じデザインでマツエクを装着しても、仕上がりの雰囲気が大きく異なってしまうことも。さらに、お客様も「毎回同じ提案だな」と飽きてしまう可能性も上がってしまいます。お客様のイメージされている理想とギャップを生まないためにも、基本デザインに囚われすぎてしまうのはNG。では、提案の幅を広げるためにどうすればよいのでしょうか。詳しく検証していきましょう。

マツエクデザインの基本

マツエクデザインの基本
マツエクの基本となるデザインは、サロンによって多少設定が異なることがありますが、Beautéでは以下の5つのパターンを基本と考えます。

①ナチュラル
②キュート
③セクシー
④キュート&セクシー
⑤たれ目デザイン

では、それぞれの特徴について今一度簡単におさらいしておきましょう。

①ナチュラル

画像元:トランプアイラッシュアカデミー

ナチュラルデザインは、自まつげより少し長さのあるエクステを、目頭から目尻まで全て同じ長さで均等に装着していくのが特徴です。特定の場所を強調しないため、自まつげが少しボリュームアップしたかのような仕上がりとなり、まわりにもエクステだと気づかれない程度の自然な雰囲気に見せることができるでしょう。

どんなお客様に提案すればいい?
・自然な仕上がりを希望されている人
・マツエクを初めて体験される人

②キュート 

画像元:トランプアイラッシュアカデミー

キュートデザインは、まつげの中央である黒目の上部分に、目頭や目尻より長さのあるエクステを装着するデザインのことです。目の縦幅を強調させることができるため、黒目が大きく見え、丸みを帯びたクリっとした目元を演出できます。

どんなお客様に提案すればいい?
・かわいい雰囲気を好まれる人
・目元をぱっちりさせたい人

③キュート&セクシー

画像元:トランプアイラッシュアカデミー

キュート&セクシーは、まつげの中央から目尻にかけてエクステの長さを出していくデザインのことです。黒目の上部分から長さを出すため、目の横幅だけでなく、縦幅も強調することができ、キュートさとセクシーさを兼ね備えたぱっちり目元が演出できます。

どんなお客様に提案すればいい?
・目全体を大きく見せたい人
・目の距離が近くて悩まれている人

④セクシー

画像元:トランプアイラッシュアカデミー

セクシーデザインは、黒目の外側から目尻にかけてエクステの長さを出していくデザインを言います。先ほど紹介した「キュート&セクシー」も目尻にかけてボリュームを出していくという点では同じですが、長さを出し始める位置が異なります。セクシーデザインは、より外側から長さを出すことで、横幅をさらに強調。目尻にポイントを持ってくるため、アイライン効果も期待できます。

どんなお客様に提案すればいい?
・大人っぽく、クールな雰囲気を好む人
・普段アイラインを長めに引く人

⑤たれ目

画像元:トランプアイラッシュアカデミー

たれ目デザインとは、黒目の終わり部分から目尻にかけてカールを落として装着するデザインのこと。例えば、上のイラストでは目頭から黒目の外側はCカールを装着していますが、目尻にかけてはJカールのエクステを装着しています。このように目尻のカールを緩めることで、たれ目のような柔らかい雰囲気の目元に見せることができるのです。

どんなお客様に提案すればいい?
・顔の雰囲気がきつい印象に見られがちな人
・やさしい雰囲気に近づけたい人

 

Beautéの過去記事でも、基本デザインについて解説しています。詳しくはこちらをチェックしてみてください。

応用テクニックとは?

お客様の顔立ちは当然ながら一人ひとり特徴が異なり、二人のお客様に全く同じデザインでエクステを装着しても、実際仕上がってみると雰囲気が異なって見えることがあります。「かわいくなりたい」や「セクシーになりたい」など、希望されているイメージが同じだからといって、すべてのお客様に同じ基本デザインで対応できるわけではないのです。満足していただける仕上がりにするためには、お客様の目元の特徴や顔立ちも考慮したうえで、バランスよく見えるデザインを提案することが求められます。

こちらはBeautéの過去記事でも以前ご紹介しましたが

「お客様の要望」×「お客様の顔立ちが美しく見えるバランス」=似合わせデザイン

というように、お客様の持たれているなりたいイメージと、こちらが提案するバランスが美しく見えるデザインをすり合わせて、お客様にご納得いただけるデザインに落とし込まなければなりません。

「お客様の要望を明確にするカウンセリング」2つのポイントとは

まず「お客様の要望」の部分を明確化するために、カウンセリング力が求められます。ヒアリングでしっかりとお客様のなりたいイメージを聞き出せなければ、実際の仕上がりとイメージに差が生じる結果となることも。ではカウンセリングスキルが高いアイリストになるためには、どのようなポイントに気をつけなければならないのでしょうか。カウンセリングでポイントとなるのは大きく2点。

①希望に対しての理由 
②どんなコンプレックスがあるのか

お客様がなぜそのようなデザインを希望されているのか、どんなコンプレックスがあるのかを詳しく聞き出すことができれば、自然とお客様の中にある優先順位が見えてきます。
例えば、

目尻部分にボリュームを出してほしい
なぜ?
目が寄っているのがコンプレックス
結果
セクシーの中でも黒目の上から長さを出したデザインを提案

といった流れで、「目の間隔を離して見せたい>目尻が長いデザインがいい」という優先順位であることが汲み取れ、セクシーデザインの中でもキュート系に寄せていくなど、具体的なデザインが提案しやすくなります。

「顔立ちが美しく見えるバランス」を明確にする2つのポイント

次に、「顔立ちが美しく見えるバランス」の部分を明確化するためにはどうすればよいのでしょうか。まず、美しく見えるバランスを導き出すためには、

①目の黄金比率
②顔の形

の2つの項目を考慮しなければなりません。

①目の黄金比率

一般的に黄金比率とは最も美しく見えるとされるスケールを数値化したもので、人の顔や目にも存在すると言われています。例えば、

・顔全体と目のバランス 顔の横幅=目幅の5倍
・両目の位置 目頭から目尻までの幅=両目の間隔
・目の縦横バランス 縦:横=1:5

といったように、美しく見える比率が顔や目にも詳細に設定されています。

②「顔の形」

人間の顔の骨格は大きく分けると「丸顔」「面長」「ベース」「逆三角形」と4つのタイプに分類されますが、このそれぞれにマツエクの似合うデザインがあります。
これら①と②を基準にしてその人のバランスを見極めれば、「目の縦幅が足りない=黒目上部分に長さのあるエクステを装着」、「丸顔で童顔=目尻に長さを出してセクシーさをプラス」というように、お客様の顔立ちに似合うデザインを導き出すことができるでしょう。

同じ基本デザインでもポイントの置き方によってこんなにも違う!

例えばこちらの写真は、上下どちらも同じ人の目を撮影したもので、目尻にかけてエクステの長さを出した「セクシーデザイン」で施術。しかし、よく見ると、長さを出し始めている部分が異なっているのが分かります。
上の写真では黒目の端部分から長さのあるJカールのエクステを装着。一方、下の写真では目尻の部分のみに長さを出しています。どちらもセクシーな印象には変わりありませんが、上の写真の方が目の縦幅が少し強調されぱっちりとした印象に、下の写真では横幅が強調され、よりセクシーな印象に見えますよね。
このように、同じセクシーデザインでも、どこにポイントを置くのかによって、印象を変えることができます。

基本デザインに無理に当てはめようとすると、提案の幅を狭めてしまうことになりかねないうえ、お客様の要望の中にある意図をくみ取れていないデザインとなってしまう可能性が高まります。
このような事態を避けるためにも、基本デザインはあくまでベースと捉えることが大切です。基本デザインを活かして、発展したデザインをどれだけ提案できるのか、そしてその中から、お客様の要望を叶えたデザインはどれなのかを選定する力が求められます。このスキルを身につけることが、お客様の満足度を高めることへとつながっていくのです。

まとめ

お客様の満足度を高めるためには、技術力を磨くことももちろん重要なことではありますが、それ以前にまずはお客様にとって最善の「似合わせデザイン」を提案できるか否かが重要です。本記事でも紹介したように、似合わせデザインを導き出すためには、お客様の要望と、こちらの提案するデザインをすり合わせるスキルが求められます。日々お客様と接する中で、丁寧なカウンセ リングや、デザインへの落とし込み方などを意識し、アイリストとしてのステップアップを目指していくようにしましょう。

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