【 検証画像あり】一度ポッカリと抜けてしまったまつげ… 美容液を使ってももう生えてこないの？
アイラッシュ施術者のみなさんは、お客様の自まつげにすっぽりと隙間が空いていてマツエク装着ができずに困った、という経験はありますか？他の部分は自まつげが生えそろっているのに、2～3本の間隔分がなぜか抜け落ちている状態。この場合、一度抜け落ちてしまった部分には、まつげはずっと生えてこないのでしょうか。本記事では抜け落ちてしまう原因と対処法について、まつげ美容液を使った検証も交えて詳しく解説します。
いつも同じところが抜ける原因とは？
まつげは、1本1本が毛周期という一定のサイクルで、「生える→抜ける」を繰り返しています。これは自然現象なので、毛周期によってまつげが抜け落ちても何も問題ありません。
ただし、成長途中のまつげが抜けてしまう、切れてしまう、ましてや広範囲にわたって抜けてしまうのは別の話。毛周期とは関係なく抜け落ちている可能性が高いです。
考えられる原因を大きく分けると、内的要因と外的要因があります。
まつげが抜ける内的要因
内的要因として挙げられるのは、ストレスや生活習慣の乱れ、栄養不足など。髪の毛で考えるとイメージしやすいかと思いますが、栄養バランスが偏った食事や睡眠不足の状態では、健康的な髪の毛は生えてきませんよね。傷みが目立ち、パサつく結果となるはずです。まつげも髪の毛と同様に、ストレスや生活習慣の乱れなど、健康状態の影響を受けます。不健康な生活はまつげが抜ける要因となる ことを覚えておきましょう。
まつげが抜ける外的要因
外的要因には、アイメイクやクレンジングなどがまつげに与えるダメージが挙げられます。メイクの際、ビューラーを日常的に使う場合も要注意。ビューラーの力加減や使い方によっては、成長途中のまつげが抜けたり切れたりすることがあります。そしてときには、力の強さや使い方は適切なのに、ビューラー自体が劣化していてまつげに悪影響を及ぼすことも。ゴム部分に亀裂が入っていたり、不衛生な状態だったりすると、まつげにダメージを与えてしまいます。
また、クレンジングの際に強い力で擦りながら洗ってしまうと、まつげへのダメージは相当なものになるでしょう。
部分的にポッカリ抜けるのはなぜ？
まつげが全体的に抜けているなら、先ほど例を挙げた要因のどれかが当てはまるはず。しかし、部分的にポッカリ抜けてその後なかなか生えてこないのは、先ほど紹介した理由に加えて何か別の要因がある可能性も考えられます。
例えば、寝相による摩擦。いつも同じ姿勢で寝る癖があり、まつげの一部分がいつも寝具に触れ続けるようなら、摩擦によって抜け落ちている可能性が高いです。
他には、まつげを触る癖があるケース。または、普段触る癖はないけれど、花粉症持ちで春や秋になるとつい痒みや違和感から目頭や目尻を触ってしまう人もいます。この場合、目頭や目尻のまつげに繰り返し刺激が加わることになるので、その部分がぽっかりと抜け落ちてしまうのです。
まつげが生えてこなくなることはある？
毛周期によって自然に抜けたまつげは、基本的にはまた生えてきます。また、何らかのダメージを受けて不自然に抜けてしまったとしても、時間が経てば再び生えてくることがほとんどです。
しかし残念ながら、二度と生えてこなくなる可能性もゼロではありません。
まつげの寿命を左右する毛母細胞とは？
出典：脱毛の基礎知識、脱毛の原理 | 松戸のみやた皮膚科クリニック
まつげの毛根には、毛母細胞があります。毛母細胞はまつげや髪の毛など、体毛すべての毛根にあり、毛母細胞の周りには毛の発育を促す「毛乳頭」が存在します。毛母細胞と毛乳頭があれば、ダメージを受けて弱っていたとしても、毛は再び生えてきます。しかし、毛母細胞が何度もダメージを受け続けると、いずれ消失し、毛は二度と生えてこなくなります。
お客様の目元に「まつげがポッカリと抜けた部分」を見つけたら、まずはヒアリングし、まつげが抜けてしまった原因を探ってみましょう。重要なのは、いつからどんなダメージをどのくらい受けていたかを把握すること。滅多にあることではありませんが、仮にお客様のまつげの隙間が、毛母細胞が消失したことによる脱毛であれば、この先もその部分にマツエク装着することはできません。仕上がりの質にも影響してくるでしょう。毛母細胞の状態を推し量るためにも、しっかりとヒアリングすることはアイラッシュ施術者の大切な仕事です。
健康なまつげが生えやすい環境を整えよう！
まつげが抜け落ちた原因を突き止めたら、お客様のまつげを復活できるようにアプローチ方法を考えていきましょう。脱毛の程度にもよりますが、まず試すべきは次の2つです。
- 育毛環境を整える
- まつげの育毛剤を使う
ひとつずつ詳しく解説しましょう。
育毛環境を整える
健康的なまつげを育てるためには、まつげが生えやすい環境を整えるところから始めましょう。次に挙げるポイントをチェックしてみてください。
◆まぶたに適度な潤いがあるか
まずは、まつげにとって乾燥がよくない存在であることは過去の記事でもご紹介しました。
肌の状態は加齢、または生活習慣や季節によって乾燥しやすくなります。こうした変化はまぶたも同様。目元の乾燥は、まつげの質にも直結します。まつげの育毛環境を整えるためには、その土台となるまぶたに潤いを与えることも必要です。
◆まつげやまぶたは清潔な状態か
次に清潔であることは、育毛環境として大前提。まつげやまぶたにつく汚れとして、メイク汚れがその筆頭として挙げられますが、メイクオフに気を配ることで解消できます。落ちやすいアイメイクを選んで使うのもポイントです。
◆ホルモンバランスは乱れていないか
最後にホルモンバランスですが、髪の毛やまつげなどを元気にするのは「エストロゲン」と「プロゲステロン」という2つのホルモン。このバランスを良好に保つためには、早寝早起きや栄養バランスのとれた食事など、生活習慣を整えることが大切です。
まつげの育毛剤を使う
育毛環境を見直しても効果が感じられないとき、または脱毛箇所が広範囲に及んでいる場合にはまつげ育毛剤を検討しても良いかもしれません。
まつげ育毛剤は「睫毛貧毛症（しょうもうひんもうしょう）」の治療目的で使用される薬剤。医薬品の認定を受けた商品であるため、目元の症状によっては保険適応で入手することができるものです。
厚生労働省からの認可を受けているまつげ育毛剤は、アメリカで生まれた「グラッシュビスタ」と「ルミガン」が代表的です。グラッシュビスタは睫毛貧毛症のために作られた薬ですが、保険適応外の医薬品に分類されており、費用も高額です。
一方、ルミガンは緑内障の治療用に開発されたもの。そのため、緑内障治療であれば保険適応で購入できますが、睫毛貧毛症のために使用するにはこちらも保険の適応外です。
まつげ育毛剤は基本的に継続塗布により効果が得られるものなので、塗布をやめるとまつげは元の状態に戻ります 。
普段からできる！まつげ美容液を使用するのも◎
毛母細胞を活性化させるためには、毛母細胞と毛乳頭に栄養を送ることが重要です。
そのため、健康的なまつげを育てる栄養成分が配合されているまつげ美容液はぜひ試してみたいところ。お客様のホームケアとしてもおすすめしやすいアイテムです。
まつげ美容液にはまつげの質を高めるさまざまな美容成分が配合されています。注目すべき成分としては、キャピキシルやワイドラッシュ、パンテノールなどの保湿成分。ダメージを受けた部分を補修し、成長を促します。
ここからは、おすすめの美容液をご紹介しましょう。
【松風】アイラッシュメッド まつげ美容液
キャピキシルやワイドラッシュなどの保湿成分がたっぷりと配合された「松風」のまつげ美容液。毛穴の200万分の1という極小サイズの美容成分が肌の奥までしっかりと届き、ハリ・ツヤのある生き生きとしたまつげへと導きます。
【Miss eye d’or】アイドール ラッシュセラム
「Miss eye d’or」が着目したのは、まつげを補修し、整え、守るという3つのケアメカニズム。植物由来の天然有効成分がまつげを優しくケアし、ハリ・コシのある美しいまつげへと近づけます。注目すべきは、保湿成分として配合されたパンテノール。ツヤのある毛質を叶えてくれます。
【R LASH】SHOW MY LASH
日本を代表するアイラッシュアーティスト、新間茉生（しんま まい）氏が代表を務める「R LASH」のまつげ美容液。毎日使い続けることで、健康的で均一に生えそろうまつげへと近づけます。配合成分はダメージ補修成分であるビオチノイルトリペプチド-1や、ハリ・コシ成分であるオクタペプチド-2など。さらに抗酸化作用を持つフラーレンが配合されているので、まぶたの健康状態をも整えてくれます。
【PREANFA】まつ毛美容液 モアプラス
まつげの美容成分として注目されているワイドラッシュを高配合した「PREANFA」のまつげ美容液。植物由来の美容成分もたっぷりと含まれているので、使えば使うほどまつげの毛質が変化します。無香料、ノンシリコンで、鉱物油もフリー。肌が弱い方にもご提案しやすいまつげ美容液です。
【BL】ラッシュエッセンス
まつげに潤いを与える自然由来の保湿エキスが14種類も配合された「BL」のまつげ美容液。まつげの毛質改善だけでなく、まぶたの肌質改善にも期待できるアイテムで、アイゾーン全体の美しさを叶えてくれます。約半年間分にもなる10mlの大容量も嬉しいですね。
【検証】キャピキシル配合のまつげ美容液を使ってまつげを復活させる
最後に、先ほどご紹介した松風のまつげ美容液「アイラッシュメッド」を実際に使用して、その効果を試してみましょう。
まずは、美容液使用前のまつげの状態からです。
生え方がまばらで、ところどころ隙間が空いているのが気になります。
美容液使用開始から2週間経った状態がこちら。
そして、こちらが４週間後の状態です。
使用前の状態と比べると、まつげの量が増えて隙間が埋まっていることが分かります。太さも増し、均一に生えそろった印象ですよね。
検証の結果、松風のまつげ美容液によって、抜け落ちてしまった隙間を目立たなくさせることに成功しました。
※今回の検証結果はあくまで一例です。まつげ美容液の使用方法や検証時の環境などが異なれば、別の結果となる可能性もあります。
まとめ
まつげがポッカリと抜けた、不自然な隙間。しばらく生えてこない状態が続くと「このまま抜けたままなのかな…」と不安になることもあるでしょう。毛母細胞の状態によってはずっと生えてこないケースも稀にありますが、まつげ美容液を使用したり育毛環境を整えたりすることで、抜けてしまったまつげが復活することもあります。まずは、生活習慣の見直しから始めてみましょう。
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