1:1の面談ってやるべき?女性の職場だから大切にしたい「面談の重要性」とは

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以前にもBeautéでは、「店内ミーティングの重要性」をお伝えしました。今回は「面談の重要性」がテーマです。これらは、”似て非なるもの”。役割や目的が少し異なります。マツエクサロンという女性の多い職場において、少人数での「面談」が、従業員の働きやすさに大きく影響する理由を探っていきましょう。

「面談」の意味とは?誰と誰が、何を話すの?

今回Beautéが取り上げるのは、1対1の個人面談について。サロンによって、誰とするのか、どのくらいの頻度でやるのかは、さまざまです。一般的には、店長やマネージャーと月一回程度のペースで実施することが多いようですが、スタッフの状況や忙しさによってその頻度や担当者は異なることもあるでしょう。

面談の意義としては、

  • スタッフの現状(悩み・疑問・サロンへの要望や提案)の把握
  • スタッフのモチベーションを高める(上長からの期待を伝える)
  • スタッフの指導
  • スタッフとの距離を縮める

といったことが挙げられます。

特に、マツエクサロンという女性ばかりの職場では、面談が大きな意味を持つことになるのです。このことについては、次でもう少し深く考えてみましょう。

従業員満足度との関係性

女性スタッフで構成されるマツエクサロンにおいて、面談は大きな効果をもたらすもの。
その理由は、男性と女性のコミュニケーションの違いにあります。女性は男性と比べると、人との会話に「解決」よりも、「共感」を求める生き物。つまり、面談によって何かを解決したいという想いよりも、「話を聞いてもらいたい」「深い話をする機会が欲しい」という想いが強い傾向にあります。そのため、大人数でのミーティングで活発に意見交換をするよりも、少人数での面談でじっくりと話をする方が向いているともいえるでしょう。
さらに、女性は、精神状態が仕事のモチベーションにも直結しやすいとも言われています。面談によって、悩みを取り除いてあげる、気持ちの負担を軽くすることが、仕事の効率を飛躍的にアップさせることもあるのです。

ここで、とあるサロンに聞いた「面談にまつわる体験談」をご紹介しましょう。

  • 「面談でしっかりと店長と話し合うことで、モチベーションをあげることができています。仕事も生き生きと頑張れるようになりました。」(アイリスト/20代)
  • 「以前は、自分が店長になることをイメージ出来ずにいたのですが、面談の場で上長の想いを聞くことで、自信を持つことができました。今では、店長を任せてもらっています。」(サロン店長/30代)
  • 「面談をしていると、涙を流すスタッフも多いです。その涙には、悔しい涙、悲しい涙もありますが、嬉しい涙となることも。これは、どのスタッフとも深い話ができている証かなと思います。頻繁に面談を設けることで、話を深いところまで掘り下げやすいとも感じています。」(サロンマネージャー/30代)

アイリストの声を見てみると、面談をすることでメンタルに大きな変化があることが分かりますね。自分の想いが伝えやすい職場で働くことは、従業員満足度にもつながるでしょう。スタッフ一人一人が自分の中に悩みや不安を抱え込まず、常にフレッシュな気持ちで働くためには、面談がかなり重要な役割を担っているのです。

話すテーマは「現在・過去・未来」

ここからは、面談をより意義のあるものにするために、面談をする側が意識すべきことについて考えてみましょう。

面談で話すべきテーマとは?

皆さんは、面談のとき、何について話しているでしょうか?有意義な面談にするためには、話すテーマもブラッシュアップしていけるといいですよね。とはいえ、面談を誰とするかによっても、その会話内容は違ってくるはずです。

例えば、

  • サロンの店長との面談 : 普段の業務についての悩みや要望
  • マネージャー以上との面談 : キャリアアップなどの将来の展望

といった内容になることが一般的。さまざまな立場の上長と面談を行うことは、具体的な相談をしやすい環境となるため、面談する側にとってもフォローしやすいのではないでしょうか。

面談で取り上げるテーマ選びには、次のようなポイントがあります。

過去、現在、未来の話題をバランス良く

これは、どんな立場の人との面談でも言えることですが、過去、現在、未来のことについて、バランスよく織り交ぜながら会話することが大切です。
まず、過去というのは、振り返りのこと。「あの時の対応は正しかったのか」「あの時どうすれば良かったのか」など、普段は忙しくてなかなか話題に上ることのない対応の一つ一つを、改めて確認してみましょう。また、キャリア面談等の場合は、初心を想い返してもらうというのも「過去の話」の中で重要なテーマになります。

そして、現在のことについて。これは、今抱えている悩みや要望など。中には、早急に解決したい問題が含まれていることもあります。今の自分が抱えている課題というのは、なかなか客観的に気づきにくいもの。面談の場で一緒に気づいてあげられるよう、丁寧に話を聞いてあげることが大切です。
そして最後は、未来のこと。普段はつい忙しくて目の前のことに精一杯になりがちですが、面談というのは落ち着いて未来の自分について考えられる貴重な場でもあります。過去や現在の話だけで終わらずに、しっかりと未来を見据えた面談が出来るといいですね。

女性ならではのテーマに触れる

マツエクサロンの面談では、女性ならではのテーマもつきもの。例えば、結婚や出産、子どもの進学…など、女性にはアイリストとしてのキャリアアップとは別のステップが存在します。面談の際には、スタッフ一人一人のライフプランについても確認しておく必要があるでしょう。サロンの今後の人員配置を考えるうえでも、知っておきたい情報です。さらに、実際に転機となる時にいきなり聞くのではなく、事前にライフプランについて触れられていれば、サロン側としての方針を伝えるのにも役立ちます。子育てをしながらでも続けてもらいやすい環境などを作っていても、面談などでそれを伝えられていなければ、離職に繋がってしまうケースも。サロンの想いを伝えるためにも、怖がらずに触れておくべきテーマであるといえます。

面談をする側の気を付けたいこと

お互いに満足のいく面談をするためには、面談をする側のスキルや人間性が重要です。面談の際には、次のようなことに気をつけてみましょう。

話しやすい雰囲気を作る

面談をするうえで基本的なことは、場の雰囲気作り。特に、立場が上の上長との面談となると、初めは誰でも緊張してしまうものです。

相談しやすい雰囲気を作るためには、

  • 落ち着いた話し方と態度
  • 相手の話を最後まで聞く(遮らない)
  • 相手のいいところを認める
  • 適度なリアクション(相槌や表情)を挟む

といったことがポイント。断定的な言い回しや早いペースで話を進めるようなことは、やめた方がいいでしょう。「この人なら話しても大丈夫」という安心感を持たれないことには、深く掘り下げるような面談はできません。

目指すべきゴールを設定する

話を聞いてあげるだけでは、スタッフの不安を多少軽くすることはできても、ステップアップにはつながりにくいでしょう。面談する側は、ある程度のゴールを設定し、それに向かって相手のテンションを導いてあげることが必要です。ただし、面談というのは、節目のタイミングですることも多いため、スタッフの方も真剣に構えすぎることもあるでしょう。あくまで自然に肩に力が入りすぎないように、会話を進めていけるよう心掛けてあげてくださいね。大切なことは、「この面談で、スタッフにどのような変化があって欲しいのか」を考えて望むということ。漠然と会話をするだけでは、「なんのための時間だったんだろう…?」となりかねません。面談を実施したあとの、スタッフの行動や表情の変化にも目を向けるようにしましょう。

面談内容は細かく記録しておく

面談内容は、ふとした表情など、どんなに些細なことでも記録しておくといいでしょう。一度に何人ものスタッフと面談をする上長にとっては、「〇人のうちの一人」となりやすいです。「1対1」の面談とするためには、そのスタッフのことを細かく観察して、記録しておくことは必要不可欠な作業です。

また、面談中の会話の中には、しばしば口外できないような内容も含まれます。本人の中にしまっておいた大切な想いを打ち明けてもらう場でもあるため、情報管理は徹底するようにしましょう。

まとめ

マツエクサロンにおいて、面談というのはスタッフの状況把握やモチベーションアップにつながる重要なステップ。女性ならではのデリケートな悩みなども、1対1の場でじっくりと話を聞いてもらうだけで少し心が軽くなりますよね。店長などの管理する立場にとっても、スタッフ一人一人の想いを聞くことは、今後のサロン運営に活かせることでしょう。大規模なサロンの場合は、全スタッフに面談を実施するだけでもかなりの時間とパワーをかけることになります。しかし、その分得られるメリットは大きいはず。あなたのサロンでも、面談の効率化について考えてみましょう。

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